戦闘機墜落:「アクロバット飛行の練習かと…」(中)
抱川上空で戦闘機2機が衝突、1機が墜落
◆操縦士のミスか
軍関係者によるとこの事故は、1番機の胴体中央部分と2番機の右水平尾翼の先端部分が接触したことで起こったものと推測されるという。1番機は衝突直後にバランスを失って激しく揺れながら墜落し、右尾翼先端部が破損した2番機は10時35分ごろ原州基地へと帰還した。
空軍は今回の事故原因について、機体に問題があったためではなく、操縦士の過失である可能性が非常に高いと推測している。操縦士が地上に接近した際、地上の目標物だけに目が行ってもう一方の戦闘機を見失ったことで事故が発生したということだ。しかし空軍は、事故当時の状況については一切説明を行っていない。
空軍関係者は「交通事故の加害者と被害者に対して取り調べを行う際には、利害関係が複雑に絡み合うため互いの主張に食い違いが出る。それと同じで、今回の事故でも加害者と被害者に対する取り調べは非常にデリケートかつ複雑な問題だ。操縦士の証言以外にも機体の破損状態や交信記録などを総合して判断しなければ、客観的な事故の状況を知ることはできない」と述べた。
空軍は二人の操縦士の証言に食い違いがあった場合には、二人を同席させて取り調べを行うことも検討しているという。ある軍関係者は「正確な状況を知るにはもう少し調査を行う必要があるが、戦闘機が旋回する過程で経験の浅い2番機の操縦士の目が地上ばかりに行き、1番機を見失ったことが原因となった可能性がある」と述べた。
操縦士の過失と結論が出た場合、なぜ2機の戦闘機がそれほど接近して飛行を行っていたのか、交信や目で直接相手戦闘機の位置を確認する必要があるのになぜそれができなかったのかなど、解明すべきポイントは幾つかに絞られてくる。2番機の操縦士は大尉への昇進予定者で、1番機の操縦士の後輩に当たる。二人は5年近い戦闘機の操縦経験があるという。
空軍は事故直後にF5E戦闘機の飛行を全面的に中止したが、事故原因が操縦士の過失である可能性が高いことで、近く飛行は再開されそうだ。
◆事故現場
この日午前10時30分ごろ、抱川市一東面の田に戦闘機が墜落して火災が発生した。消防車が出動して消火作業を行い、火は消し止められた。戦闘機は前部と後部だけを残して原形が分からないほど激しく損傷した。
操縦席のある戦闘機前部は粉々に砕けて形も見分けがつかず、戦闘機の主翼は跡形もなく焼失した。わずかに原形をとどめている尾翼も激しい火災で骨格部分しか残らなかった。
ユ・ヨンウォン軍事専門記者
抱川=オ・ヒョンソク記者
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