2008年11月4日 18時51分更新
平安時代から地元の神社の祭りで奉納されてきた岡山県総社市の田んぼの赤米が収穫の時期を迎え、小学生がカマを使った昔ながらの稲刈りを体験しました。
総社市の新本本庄国司神社の隣にある田んぼには、近くの小学生や地元の保存会のメンバーおよそ15人が集まり、カマを使って赤米を収穫しました。
この田んぼの赤米は、平安時代中期から神社の祭りの際に神前に供えられていて、岡山県の重要無形民俗文化財に指定されています。
子どもたちが今年6月に自分で植えた赤米の稲は、高さがおよそ1メートル10センチほどに成長して収穫の時期を迎えています。
子どもたちは、稲を足で踏んだりしないよう注意しながら収穫していました。
収穫した赤米は、2週間ほど天日干しにしたあと脱穀され、来月行われる霜月祭と呼ばれる収穫祭などで神社に奉納されるほか、甘酒やおにぎりにして地元の人たちに振る舞われるということです。
参加した小学生は「神様のお米なので丁寧に刈り取りました。楽しかったです」と話していました。