十和田中央病院 院内助産院を開設 産科も再開

 青森県十和田市の市中央病院に4日、助産師が通常分娩(ぶんべん)を扱う「院内助産院」が開設された。9月に常勤の産科医が着任したことに伴う措置。常勤医不在のため2005年4月から休止していた産科は、3年7カ月ぶりに再開されることになった。

 院内助産院は、超音波検査などの技術を習得した助産師19人体制でスタート。リスクの低い通常分娩に対応し、毎月20件件程度の出産を受け入れる予定。妊婦の急変など高リスクの分娩は常勤の産科医が担当するほか、近くの八戸市民病院(八戸市)などと連携して対応する方針だ。

 市中央病院は年間400件以上の分娩を扱っていたが、東北大が産科医を引き揚げた05年3月末に産科を休止した。

 十和田市内の妊婦の多くは、三沢市三沢病院や国保五戸総合病院(青森県五戸町)などに通って出産せざるを得ない状況だった。三沢病院も今年10月から産科体制が縮小され、中央病院の産科再開が待たれていた。

 中央病院の梅村建治事務局長は「引き続き医師確保と助産師の技術向上に努め、安心して出産ができる体制を整えたい」と話している。
2008年11月05日水曜日

青森

社会



河北新報携帯サイト

QRコード

東北のニュースが携帯でも読める。楽天・東北のスポーツ情報も満載。

≫詳しくはこちら

http://jyoho.kahoku.co.jp/mb/