東京・多摩地区で脳内出血を起こした30代の妊婦が今年9月、少なくとも6病院から受け入れを断られていたことが4日、関係者の話で分かった。かかりつけ病院から一報を受けた総合周産期母子医療センターの杏林大病院(東京都三鷹市)が断り、最終的に都立墨東病院(墨田区)が受け入れるまで約4時間かかった。子どもは無事生まれたが、妊婦は意識が戻っていない。
都内で10月4日に脳内出血の妊婦(36)が8病院に受け入れを拒否され、手術後に死亡したわずか約2週間前で、同様の問題が連続して起きていたことになる。首都圏の深刻な産科医不足が背景にあり、病院間の連携のあり方などが問われそうだ。(07:00)