大変なことになりました。
株価の大暴落、年金記録の改ざん、輸入食品の毒物汚染…。恐ろしい話題が連日のように紙面をにぎわせています。
わが家も心配です。
なけなしの預金を充てた株式投資信託は大丈夫でしょうか?
金融機関に勧められ、「元本割れはあるまい」と深く考えず契約し、数年間ほったらかしにしていましたが、さすがに不安です。
年金は、ちゃんと老後にいただけるのでしょうか?
記録改ざんや記録漏れの被害は免れましたが、支える人が減り、支えられる人が増え続けているのですから、現行の制度はいずれ行き詰まるように思えます。
輸入食品の毒物汚染は見て見ぬふりをしています。
食いしん坊の子どもたちを抱えていると、安価な輸入食品は不可欠。汚染食品をいまのところ口にしていませんが、いつ当たっても不思議ではありません。
いつの間に、こんなに不安だらけの国になったのでしょう?
もちろん防ぎようのないケースもあるでしょう。
しかし、年金などは責任ある人たちの無責任体質が、問題を大きくし、不安を増幅させているように思えます。責任ある人たちなのにひたすら逃げ隠れし、謝罪もしません。
近年、国や地方自治体の多くは重点施策に「安全と安心の確保」を掲げていますが、いざというとき責任を取らなければ信用できません。信用できなければ不安は解消しません。
安心の裏打ちは責任です。
(編集委員・中原一夫)