大阪市北区の交差点で堺市の会社員、鈴木源太郎さん(30)が車にはねられ、約3キロ引きずられて死亡したひき逃げ事件で、府警曽根崎署捜査本部は容疑車両とみられる車を大阪市此花区内の駐車場で発見、押収した。車には血痕のようなものが付着していた。車種はトヨタ製の「イプサム」で大阪市此花区の建築会社の社長名義だった。社長らから事情を聴いたところ、事件当日に使用していたとみられる20代の男性従業員が事件直後に退社を申し出て、行方をくらませていることが判明。捜査本部は事情を知っている可能性があるとみて、この従業員を捜している。
捜査本部は、鈴木さんの同僚らの目撃証言や防犯カメラの映像などから、犯行車両を「黒っぽいワゴン車」とみて捜査。車が逃走した同市西部を中心に、特徴が一致する車両を捜査していた。
捜査本部によると今月1日午後、此花区の民間駐車場で、底部に事故によるとみられる傷がある黒いステーションワゴン車を発見。車は近くの建築会社の社長名義で、複数の従業員が使用していたことが分かった。事件当日に使ったらしい男性従業員は、事件があった10月21日から出社せず、会社の郵便受けに「辞めます」と書いた手紙を残していた。
車は事件後も使用され、社長は捜査本部の任意の聴取に「傷があることは分からなかった」と話しているという。
捜査本部はこの従業員の行方を捜す一方、鈴木さんの着衣に残されたタイヤ跡の照合や車体の検証作業を進めている。
毎日新聞 2008年11月4日 20時49分(最終更新 11月5日 1時18分)