記事入力 : 2008/11/04 17:01:33
【コラム】生徒を抽選で選ぶ誤った平等論(上)
左派の平等論では、生活苦を個人の責任ではなく、社会の責任であると主張している。個人が有している能力や資質の差は無視し、まともな暮らしをしている両親の下に生まれたかどうかという、環境の違いだけを強調している。全国教職員労働組合(全教組)や一部の市民団体、野党など、国際中学校の設立に反対している勢力も、このような「平等論」を盾に国際中学校を批判している。生徒を試験で選ぶことになれば、金持ちの両親の下に生まれ、私教育を受けられる余裕がある一部の階層だけが入学できることになり、「教育の機会均等」の原則に反する、というわけだ。すべての人に平等に機会を与える抽選は、このような反対派の嫌悪感を少しでも軽減するために考え出されたのだろう。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)前政権下では、政権勢力やこれに同調する一部の勢力が左派的な平等論を振りかざし、韓国社会を揺さぶり続けてきた。名門大学に通う学生たちに対し「江南に住みサムスンに勤める連中の子ども」と表現し、敵対心や憎しみを植え付けてきた。名門大学の学生たちが優秀なのは、個人の実力ではなく、金持ちの両親の下で有利な環境にあったからだというのだ。
キム・ナンギ記者(仁川地域取材本部長)
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) 2008 The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
- 【コラム】生徒を抽選で選ぶ誤った平等論(下) 2008/11/04 17:01:57
- 【コラム】生徒を抽選で選ぶ誤った平等論(下)
2008/11/04 17:01:57
- 【コラム】生徒を抽選で選ぶ誤った平等論(上)
2008/11/04 17:01:33
- 【社説】経済総合対策への期待とその限界 2008/11/04 07:57:03
- 【11月4日】夢を抱く人たち
2008/11/04 07:52:13
- 【萬物相】金正日総書記の写真
2008/11/03 10:45:24
- 【11月3日】写真で統治
2008/11/03 07:58:02
- 【社説】米新政権に対する準備はできているのか(下) 2008/11/03 07:39:42
- 【社説】米新政権に対する準備はできているのか(上) 2008/11/03 07:39:01
- 【社説】「開店休業」の空港に巨額税金、泥棒の名簿示せ 2008/11/03 07:38:13
- 【コラム】米国、あなたこそしっかりやりなさい(下)
2008/11/02 08:10:15