医師の島根県内への定着を進めようと、島根大大学院医学系研究科(出雲市)は来年度から、地域で働く医師、看護師を支援する地域医療支援コーディネーターの養成を始める。地域医療の担い手不足は全国で問題化しているが、定着促進の専門家を育てる教育課程を、大学院として設けるのは全国で初めてとなる。
コーディネーターは、医師や看護師の相談にのり、キャリアアップの希望や悩み、不安を把握。県や島根大などとの連絡調整を通じて解消を図り、県内への定着を進める。地域医療ニーズの把握にも努め、将来的にはコーディネーターのネットワークを活用した医師の適正配置も目指す。
養成コースは2年間の修士課程で、4カ月間の実習などを通じて、地域医療の現状や抱える問題、対策、医療人支援の必要性を学ぶ。県や市町村で地域医療関係の仕事に携わる社会人を想定している。
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