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中国国際工業博に日本の環境技術館 省エネや汚水処理技術に高い関心
【上海=前田徹】上海で4日から始まった第10回中国国際工業博覧会に日本の環境技術を売り込むため、日本館が初めて出展した。中国では内需拡大と持続的な成長に向け、環境保護重視を明確にしており、日本の高い技術力が注目を集めそうだ。
工業博は中国国家発展改革委員会や商務部など主催。昨年12月に福田康夫首相(当時)と温家宝首相の会談で環境・エネルギー分野での協力推進に関する共同声明が発表されたことを受け、日本貿易振興機構(JETRO)が中心になって日本館を出展した。
パビリオンには新エネルギーや省エネなどで実績のある54社・団体が参加。静岡県の伊藤産業は、シンガポールなどアジア各地で採用された断熱・防水のための特殊塗料を展示し、来場者の関心を集めていた。
中国は第11次5カ年計画で、環境保護費として1兆3750億元(20兆6250億円)の予算を見込んでいるとされる。