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【芸能・社会】

台湾一の美女が『レッドクリフ』で世界へ飛躍 リン・チーリン本紙独占インタビュー

2008年11月4日 紙面から

 三国志で最も有名な「赤壁の戦い」を描くアジア合作映画「レッドクリフ Part1」(ジョン・ウー監督、11月1日公開)で映画デビューした台湾の人気モデル、リン・チーリン(33)がこのほど、本紙の単独インタビューに応じ、日本語を交えながら見どころをアピールした。“台湾一の美女”との呼び声が高く、呉の知将・周瑜の妻で絶世の美女といわれた小喬役を射止めた。「いつか日本の映画やドラマに出たい」と、本格的な女優業への夢をふくらませた。

 周瑜役のトニー・レオン(46)、諸葛孔明役の金城武(35)ら日本、中国、モンゴルなどアジア中から選抜されたトップスターたちに交じって、見事に“台湾代表”に選ばれたリン・チーリンは、174センチの長身と小顔、スレンダーな美脚の持ち主だ。

 「シンジラレナイ!! 夢みたいでした。アジアの大スターが集結した大作。私は新人なので、子どもみたいなもので、恐れ多い気がしましたが、小喬という役を演じきるために、長い期間トレーニングを積みました」

 映画への出演が決まった昨年1月、リンは他の仕事を一切入れず、ひたすらトレーニングに励んだ。演技やボイストレーニングをはじめ、茶道、組みひも、書道、時代劇特有の所作など、約3カ月におよぶ猛特訓を重ねたという。

 「小喬は、美しい女性だったということ以外は、歴史的な記載が少ないのですが、『孫子の兵法書』を理解しているほど機知に富んでいたし、夫(周瑜)を支えていく強く優しい女性。外見だけでなく、きっと心も美しかったと思う。そういうイメージで演じました」

 映画では、アジアでは女性から絶大な人気を誇るトニー・レオン、金城武との共演を果たした。周瑜役のトニーとはラブシーンもある。

 「最初は、一ファンという感じでお会いしたんですけど、いろんな励ましを下さいました。彼の一番すばらしいところは、リアルな生活の中で、リアルな人物を演じられるところです」

 また、同じ台湾生まれ金城については、ラブリーモードだ。

 「リアルな感じのトニーさんに対して、金城さんはファンタスティックで、この世の人じゃないくらいハンサムね。演技でも自分が何を求めているのかはっきりしていらっしゃいました」

 金城にぞっこんのようだが、あえてタイプを聞くと…。

 「トニーさんと金城さんのどっちがタイプ? うーん、ムズカシイデス。(比較)デキナイ。選べないわ!!」

 大の親日家で、東京に4カ月間留学した経験もある。2004年から06年までは、国土交通省の「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の台湾側大使も務めた。今後は、日本の芸能界でも活躍が期待される。

 「日本の映画やテレビドラマが大好きなので、いつか出演できる機会があればいいなと思います。好きな俳優は、渡辺謙さん。最初は『レッドクリフ』にも出演されるっていう情報があったんですが…。ご一緒できなくて残念でした」

 来年4月には、続編となる『レッドクリフ Part2』が公開される予定。いよいよ始まった水上戦のほか、戦の原因が自分にあると思い込み、自ら曹操軍に投降した小喬を、周瑜&孔明の強力タッグで奪還する愛の物語が大きな見どころだ。

 「『レッドクリフ』は、三国時代の英雄たちの人間性を掘り下げた体温のある映画に仕上がっています。楽しみにしていてください!!」

 抜群のプロポーションと賢い頭脳を持ち合わせた美女は、ジョン・ウー監督が思い描いた小喬像にぴったり。リン人気は一気に世界へ飛び火しそうだ。

  (江川悠)

 

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