(cache) 郡上市溶融スラグ利用推進指針

○郡上市溶融スラグ利用推進指針平成17年7月15日告示第86号第1　目的この告示は、郡上クリーンセンターで生成される溶融スラグ(以下「スラグ」という。)について平成10年3月26日付け生衛発第508号　厚生省生活衛生局水道環境部長通知「一般廃棄物の溶融固化物の再生利用の実施の促進について」(以下「厚生省指針」という。)に基づき、安定的かつ安全な利用の推進を図るため、スラグの品質基準、利用用途等について必要な事項を定める。第2　品質基準 (1)　安全性に係る基準国が定めた指針では安全性に係る基準としてカドミウム、鉛、六価クロム、砒素、総水銀、セレンの計6項目での溶出試験における溶出基準を規定しているが、郡上市指針においては、ふっ素、ほう素を加えた計8項目での溶出基準及び含有量試験における含有量基準を規定し、より安全性の高いものとする。スラグの溶出試験及び含有量試験に係る溶出基準及び含有量基準は、次のとおりとする。項目溶出基準含有量基準カドミウム 0.01mg／L以下 150mg／kg以下鉛 0.01mg／L以下 150mg／kg以下六価クロム 0.05mg／L以下 250mg／kg以下砒素 0.01mg／L以下 150mg／kg以下総水銀 0.0005mg／L以下 15mg／kg以下セレン 0.01mg／L以下 150mg／kg以下ふっ素 0.8mg／L以下 4,000mg／kg以下ほう素 1.0mg／L以下 4,000mg／kg以下 (備考) 1　溶出試験の方法は、JIS　K　0058―1に定める方法とする。 2　含有量試験の方法は、JIS　K　0058―2に定める方法とする。 (2)　材料に係る規格基準スラグの材料試験の試験項目、試験項目ごとの規定値及び試験方法(以下「試験項目等」という。)は、次のとおりとする。なお、利用者がその他の試験項目を必要とする場合は、個別に協議するものとする。 1)　コンクリート製品 ①　溶融スラグ細骨材の化学成分の規定値(表1) 試験項目規定値試験方法 1 酸化カルシウム(CaOとして) 45.0％以下 JIS　A　5011―3 付属書1 2 全硫黄(Sとして) 2.0％以下 3 三酸化硫黄(SO₃として) 0.5％以下 4 金属アルミニウムによる膨張率 2.0％以下 JIS　A　5031 付属書1 5 金属鉄(Feとして) 1.0％以下 JIS　A　5011―2 付属書1 6 塩化物(NaClとして) 0.04％以下 JIS　A　5011―3 付属書1 ②　溶融スラグ細骨材の物理的性質の規定値①(表2) 試験項目規定値試験方法 1 絶乾密度 2.5g／cm³以上 JIS　A　1109 2 吸水率 3.0％以下 JIS　A　1109 ③　溶融スラグ細骨材の物理的性質の規定値②(表3) ふるいの呼び寸法 10mm 5mm 2.5mm 1.2mm 0.6mm 0.3mm 0.15mm 試験方法粒度範囲 100 95～100 85～100 60～95 30～70 10～45 5～20 JIS　A　1102 ④　溶融スラグ細骨材の物理的性質の規定値③(表4) 試験項目規定値試験方法 1 安定性 10％以下 JIS　A　1122 2 粒形判定実績率 53％以上 JIS　A　5005 3 骨材の微粒分量試験方法で失われる量(1) 7.0％以下 JIS　A　1103 4 粗粒率購入契約時に定められた粗粒率の±0.2以内 JIS　A　1102 5 アルカリシリカ反応性試験無害又は無害でないもの JIS　A　1145 JIS　A　1146 JIS　A　1804 注(1)：コンクリートの表面がすりへり作用を受けるものは5.0％以下とする。 2)　舗装材料・道路用材料 ①　溶融スラグ細骨材の品質基準(表5) 試験項目基準値試験方法 1 表乾密度 2.45g／cm³以上 JIS　A　1109 2 吸水率 3.0％以下 JIS　A　1109 ②　溶融スラグ細骨材の品質基準(表6) ふるいの呼び寸法 4.75mm 2.36mm 0.075mm 試験方法粒度範囲 100 85～100 0～10 JIS　A　1102 第3　品質基準の遵守安全性に係る基準及び材料に係る規格基準において、各試験項目の規定値及び基準値を遵守しなければならない。第4　品質試験スラグの品質試験は、次のとおり行うものとする。 (1)　溶出試験　1月ごとに1回 (2)　含有量試験　1月ごとに1回 (3)　材料試験コンクリート用溶融スラグ細骨材の化学成分(表1)　3月ごとに1回コンクリート用溶融スラグ細骨材の物理的性質①(表2)　1月ごとに1回コンクリート用溶融スラグ細骨材の物理的性質②(表3)　1月ごとに1回コンクリート用溶融スラグ細骨材の物理的性質③(表4)　3月ごとに1回道路用溶融スラグ細骨材(表5)　1月ごとに1回道路用溶融スラグ細骨材(表6)　1月ごとに1回第5　試験成績書 JISに基づく試験結果により、コンクリート用溶融スラグ細骨材試験成績書(様式第1号)及び道路用溶融スラグ細骨材試験成績書(様式第2号)を作成する。第6　試験結果試料の保存等 (1)　溶出試験、含有量試験及び材料試験の結果は、10年間保存するものとする。 (2)　溶出試験及び含有量試験用の試料(サンプル)は、10年間保存するものとする。 (3)　試験結果は、利用者の求めに応じて試験成績書(原本証明)等をもって提示する。第7　利用用途スラグの利用用途は、次のとおりとし、この用途以外に利用してはならない。 (1)　路盤材、路床材 (2)　アスファルト混合物用骨材 (3)　コンクリート用骨材 (4)　埋め戻材 (5)　コンクリート二次製品用材料 (6)　その他使用方法、使用場所、加工場所等について利用者と郡上市とが協議のうえ決定した用途第8　ストックヤードの確保スラグ利用者は、製品の安定供給を図るため飛散防止等の機能を備えたストックヤードの確保に努めるものとする。第9　指針の見直しこの指針は、環境省指針等に変更がある場合、その他必要がある場合に見直しを行うものとする。第10　その他この指針に定めるもののほか、スラグの利用推進に関する必要な事項は、別に定める。附　則この告示は、平成18年4月1日から施行する。附　則(平成18年9月1日告示第167号) この告示は、平成18年9月1日から施行する。様式第1号(第5関係) 年　　月　　日　 JIS　A　5031　　　　　　　　　　　　　　　　コンクリート用溶融スラグ細骨材試験成績書　　　　　　　　　　　　　　　　製造者　郡上市　　　　　　　　　　　　　　　　製造場所郡上クリーンセンター　　　　　　　　　　　　　　　　製造年月　　　　年　　月種類化学成分　％塩化物量％有害物質の溶出量　mg／L 酸化カルシウム全硫黄三酸化硫黄金属鉄 (¹¹ ) カドミウム鉛六価クロムひ素総水銀セレンふっ素ほう素　　　　　　　　　　　　　　規定値 MS2.5 45.0以下 2.0以下 0.5以下 1.0以下 0.04以下 0.01以下 0.01以下 0.05以下 0.01以下 0.0005以下　 0.01以下 0.8以下 1.0以下種類　有害物質の含有量　mg／kg カドミウム鉛六価クロムひ素総水銀セレンふっ素ほう素　　　　　　　　　　規定値 MS2.5 　 150以下 150以下 250以下 150以下 15以下 150以下 4000以下 4000以下種類膨張性物理的性質ふるいを通るものの質量百分率　％粗粒率アルカリシリカ反応性その他使用上の注意事項絶乾密度 g／cm³ 給水率％安定性％粒形判定実績率　％微粒分量％ 10mm 5mm 2.5mm 1.2mm 0.6mm 0.3mm 0.15mm 化学法モルタルバー法迅速法　　　　　　　　　　　　　　　　　　　規定値 MS2.5 モルタルの膨張率が2％以下 2.5以上 3.0以下 10以下 53以上 7.0(5.0)(¹² )以下 100 95～100 85～100 60～95 30～70 10～45 5～20 購入契約時に定められた粗粒率の±0.20以内試験を行った場合だけ、判定結果をA又はBと記入する。　注　(¹¹ )付属書2(規定)による場合は、試験値に“付属書2”と記述する。注　(¹² )(　)内は、コンクリートの表面がすりへり作用を受ける場合である。注　－は実施せず。様式第2号(第5関係) 年　月　日 JIS　A　5032　　　　　道路用溶融スラグ細骨材試験成績書　　　　製造者　郡上市　　　　製造場所郡上クリーンセンター　　　　製造年月　　　　年　　月　項目試験値規格値備考有害物質の溶出量カドミウム　　mg／L 　 0.01　　以下　鉛　　　　　　mg／L 　 0.01　　以下六価クロム　　mg／L 　 0.05　　以下ひ素　　　　　mg／L 　 0.01　　以下総水銀　　　　mg／L 　 0.0005　以下セレン　　　　mg／L 　 0.01　　以下ふっ素　　　　mg／L 　 0.8 　　以下ほう素　　　　mg／L 　 1 　　　以下有害物質の含有量カドミウム　　mg／kg 　 150 　　　以下鉛　　　　　　mg／kg 　 150 　　　以下六価クロム　　mg／kg 　 250 　　　以下ひ素　　　　　mg／kg 　 150 　　　以下総水銀　　　　mg／kg 　 15 　　　以下セレン　　　　mg／kg 　 150 　　　以下ふっ素　　　　mg／kg 　 4000 　　　以下ほう素　　　　mg／kg 　 4000 　　　以下外観　良　粒度分布　％呼び名　 FM―2.5 　ふるいを通るものの質量百分率　％ 26.5mm 　　 19mm 　　 13.2mm 　　 4.75mm 　 100 2.36mm 　 85～100 1.18mm 　　 75μm 　 0～10 絶乾密度　　　　g／cm³ 　 2.45　以上　吸水率　　　　　　　％　 3.0　以下　すりへり減量　　　　％　　　試験機関名有害物質の溶出量試験：(財)岐阜県公衆衛生検査センター　有害物質の含有量試験：(財)岐阜県公衆衛生検査センター

項目	溶出基準	含有量基準
カドミウム	0.01mg／L以下	150mg／kg以下
鉛	0.01mg／L以下	150mg／kg以下
六価クロム	0.05mg／L以下	250mg／kg以下
砒素	0.01mg／L以下	150mg／kg以下
総水銀	0.0005mg／L以下	15mg／kg以下
セレン	0.01mg／L以下	150mg／kg以下
ふっ素	0.8mg／L以下	4,000mg／kg以下
ほう素	1.0mg／L以下	4,000mg／kg以下

試験項目		規定値	試験方法
1	酸化カルシウム(CaOとして)	45.0％以下	JIS　A　5011―3 付属書1
2	全硫黄(Sとして)	2.0％以下
3	三酸化硫黄(SO₃として)	0.5％以下
4	金属アルミニウムによる膨張率	2.0％以下	JIS　A　5031 付属書1
5	金属鉄(Feとして)	1.0％以下	JIS　A　5011―2 付属書1
6	塩化物(NaClとして)	0.04％以下	JIS　A　5011―3 付属書1

ふるいの呼び寸法	10mm	5mm	2.5mm	1.2mm	0.6mm	0.3mm	0.15mm	試験方法
粒度範囲	100	95～100	85～100	60～95	30～70	10～45	5～20	JIS　A　1102

試験項目		基準値	試験方法
1	表乾密度	2.45g／cm³以上	JIS　A　1109
2	吸水率	3.0％以下	JIS　A　1109

ふるいの呼び寸法	4.75mm	2.36mm	0.075mm	試験方法
粒度範囲	100	85～100	0～10	JIS　A　1102

項目			試験値	規格値		備考
有害物質の溶出量	カドミウム　　mg／L			0.01	以下
	鉛　　　　　　mg／L			0.01	以下
	六価クロム　　mg／L			0.05	以下
	ひ素　　　　　mg／L			0.01	以下
	総水銀　　　　mg／L			0.0005	以下
	セレン　　　　mg／L			0.01	以下
	ふっ素　　　　mg／L			0.8	以下
	ほう素　　　　mg／L			1	以下
有害物質の含有量	カドミウム　　mg／kg			150	以下
	鉛　　　　　　mg／kg			150	以下
	六価クロム　　mg／kg			250	以下
	ひ素　　　　　mg／kg			150	以下
	総水銀　　　　mg／kg			15	以下
	セレン　　　　mg／kg			150	以下
	ふっ素　　　　mg／kg			4000	以下
	ほう素　　　　mg／kg			4000	以下
外観				良
粒度分布　％	呼び名			FM―2.5
	ふるいを通るものの質量百分率　％	26.5mm
		19mm
		13.2mm
		4.75mm		100
		2.36mm		85～100
		1.18mm
		75μm		0～10
絶乾密度　　　　g／cm³				2.45　以上
吸水率　　　　　　　％				3.0　以下
すりへり減量　　　　％
試験機関名			有害物質の溶出量試験：(財)岐阜県公衆衛生検査センター
			有害物質の含有量試験：(財)岐阜県公衆衛生検査センター