日本自動車輸入組合が6日発表した08年度上半期(4~9月)の輸入車販売台数は、前年同期比18.7%減の10万7441台と、上半期としては15年ぶりの低水準だった。同日発表の国産車の車名別販売ランキングでも、売れたのは安い軽自動車や小型車ばかり。景気の先行き不安やガソリン高が自動車の売れ行きに大きく影響しており、業界には「景気が持ち直すまで販売好転は望めない」(欧州系販売会社)とあきらめムードが漂う。
■輸入車
輸入車の販売低迷は深刻さを増している。国産車を含む上半期の新車販売が同2.7%減なのに対し、輸入車の落ち込みは際立って大きい。ブランド別首位のフォルクスワーゲンが同14.5%減、2位のメルセデスベンツが同12.8%減、3位のBMWが同17.4%減と、主要ブランドは総崩れだ。
今年度に入り、単月で前年実績を上回ったのは暫定税率の期限切れで一時的に税負担が減った4月のみ。5~8月は同20%以上の減少だった。9月は同15.2%減とやや持ち直したが、これは中間決算期を前に各社が営業攻勢をかけたためだ。
輸入車は中小企業の経営者が社用車扱いで買う場合が多いが、景気低迷で注文が激減。特に地価の下落に伴い「上得意の不動産会社や建設会社オーナーの注文が減った」(首都圏の輸入車販売店)。業績が堅調な会社も「世間体や金融機関の目を気にして買い替えを控えている」という。
■国産車
日本自動車販売協会連合会などが6日発表した08年度上半期の新車の車名別販売ランキングによると、1位は5年連続でスズキの軽自動車「ワゴンR」だった。上位10車種のうち9車種が軽か小型車で、低燃費で低価格の車に人気が集中した。
排気量2000CC超の普通車で上位10位に入ったのは、7位のトヨタ自動車「クラウン」だけ。2月に全面改良し固定客の買い替え需要をつかんだが「クラウン以外からの乗り換えは思ったほど進んでいない」(トヨタ系販売店)との声もある。
9月単月では、ダイハツ工業の「ムーヴ」が1年8カ月ぶりに首位になった。8月に新型の派生車「ムーヴコンテ」を投入した効果や、2位の「ワゴンR」が9月の全面改良を前に旧型車の在庫を減らした影響があったとみられる。【宮島寛】
毎日新聞 2008年10月6日 21時01分