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【国際】

北朝鮮が重油肩代わり受け入れ 支援留保の姿勢は問題視 

2008年11月4日 16時10分

 【平壌4日共同】北朝鮮外務省の李炳徳(リビョンドク)日本担当研究員(副局長級)は4日、共同通信と会見し、6カ国協議合意に基づく北朝鮮への重油などエネルギー支援をめぐり、オーストラリアなど第三国が日本の負担分を肩代わりする案が検討されていることについて「どの国が行おうと意に介さない」と述べ、受け入れる意向を示した。日本の負担分肩代わりについて北朝鮮当局者が公式に受け入れを表明したのは初めて。

 しかし、李研究員は「6カ国協議合意を履行しない国に協議参加資格があるのかどうかは論議しなくてはならない」とも述べ、拉致問題を理由に支援参加を留保している日本の姿勢を問題視する構えをあらためて強調した。

 8月に行われた日朝実務者協議で合意した拉致被害者の再調査委員会立ち上げについては「合意を履行する立場に変わりはない」とした上で「日本が動けばわれわれも動くという合意がある」と述べた。

 過去の植民地支配などを正当化する論文を発表して更迭された自衛隊の田母神俊雄前航空幕僚長の問題については「過去の歴史を歪曲した結果で、もう一歩踏み出せば侵略戦争を繰り返すことになる。相当に危険な兆しだ」と非難、日本の動向に強い警戒感を示した。

 

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