|
|
||||||
|
||||||
「謝礼金報道で退任早まった」 菊池恵楓園長送別式 謝罪の言葉なく 熊本
三十日付で退任する国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」(熊本県合志町)の由布雅夫園長(63)=医師=の送別式が二十八日、園内であった。あいさつで由布園長は十八年間の思い出を語る一方、講師謝礼金の受領問題など一連のトラブルに関しては謝罪しなかった。 送別式は入所者自治会(太田明会長)が主催した。入所者ら約三百人を前に、同園長は約三十分間あいさつし、家族ぐるみで入所者と交流したことなどに触れた。そのうえでトラブルに関しては「後進に道を譲ることは以前から考えていたが、(謝礼金問題を報じた)西日本新聞のあのような記事が出るから、辞めるのが半年早くなった」とだけ述べた。 由布園長は二月中旬、同県横島町の人権研修会で国家公務員法に反して講師謝礼として現金三万円を受領。それ以前にも、同様の講師料計二百万円を受け取っていたとして厚生労働省から懲戒戒告処分を受けていたことと合わせ、本紙が二月二十五日に報じた。これを受け同省は「国民の疑惑を招いた」として訓告処分にした上で退職勧奨した。
|