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小室哲哉氏、逮捕へ 著作権譲渡話めぐり5億円詐取容疑(2/2ページ)

2008年11月4日5時0分

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写真05年6月、携帯音楽プレーヤー課金問題についてインタビューに答える小室哲哉プロデューサー

図拡大著作権をめぐる資金の流れ

表拡大小室プロデューサーが作詞作曲した主なヒット曲

 結局、著作権は譲渡されず、投資家とトラブルになった小室プロデューサーは昨年10月、投資家に対する5億円の債務がないことの確認などを求める訴訟を神戸地裁尼崎支部に起こした。訴訟の中で「5億円は当時の芸能プロの社長が自分に無断で作成した口座に入金され、社長がすべて使った」と主張した。しかし、特捜部は、小室プロデューサーは金銭の管理を当時の芸能プロ社長(45)に一任していたとみており、5億円は小室プロデューサーの借金返済にすべて使われ、うち1億5千万円が資金の貸主でもあった仲介役の広告会社代表に、残る3億5千万円も別の貸主に渡ったとしている。

 小室プロデューサーの代理人の弁護士は朝日新聞の取材に対し、「この件については何も話せない」と回答している。

    ◇

 小室プロデューサーは83年、音楽ユニット「TMネットワーク」を結成。渡辺美里さんへの楽曲提供のほか、安室奈美恵さんや華原朋美さんらのプロデュースを手がけ、自作曲で95年の「Overnight Sensation〜時代はあなたに委ねてる〜」(trf)から98年の「wanna Be A Dreammaker」(globe)まで日本レコード大賞を4年連続受賞した。相次ぐヒット曲の印税収入で96、97年分の高額納税者番付では全国4位になった。だが近年はヒットが出ず、芸能関係者によると、海外での音楽事業の失敗などで多額の借金を抱えていたという。07年4月には尚美学園大(埼玉県)の特任教授に就任。今年2月には久しぶりのオリジナルアルバムをネット配信するなど新たな取り組みにも意欲をみせ、11月下旬には妻のKCOさんらとのユニット「globe」名義での新作発表を予定していた。

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