トップ > 滋賀 > 11月4日の記事一覧 > 記事
【滋賀】彦根に待望の産科あす開院 市が補助金1億円超2008年11月4日 産科・婦人科「神野レディスクリニック・アリス」(中村光彰院長)が五日、彦根市八坂町で開院する。彦根市立病院で分娩(ぶんべん)の取り扱い休止が続く中、地元出産を望む市民からは期待の声が上がる。 アリスは二階建て、延べ床面積約千四百平方メートルで、十六病室に十九ベッドを収納。総工事費は五億千三百万円で、そのうち彦根市の補助金は一億千百八十五万円。 スタッフは常勤医と非常勤医が二人ずつ、助産師四人、看護師六人。分娩数は、年間六百件を計画している。 一日の見学会に訪れた夫婦らは、設備や受け入れ態勢について熱心にスタッフに質問。第二子の出産を控えている市内の佐竹美子さん(34)は「地元で出産できる施設ができたのはありがたい」と笑顔を見せた。 市立病院での分娩再開を願う署名活動を行った「安心なお産を願う会」の高居涼佳代表は「本当にありがたい。彦根の母親たちは待ち遠しくしていた。市立病院再開への一つのきっかけとなれば」と話した。 アリスを運営する医療法人青葉会(彦根市)の神野佳樹理事長は「地域のために素晴らしい施設にしていきたい」とコメントした。 (伊藤弘喜)
|