吃音はただ発声に対しての影響だけでなくそれに伴う身体的、精神的な影響も大きくあります。
例えばこういうものがあるようです。
* 随伴運動 - 吃音による不自然な身体の動き(瞬き、体を叩く、手足を振る、足踏みする、目を擦るなど)。
* 吃音回避 - どもる言葉を避けようとする。
* 転換反応
* 波状現象(変動) - 流暢に話せていたと思うと、急に吃音が出る。
* 吃音予期不安 - どもったことで、またどもるのではないかと恐怖を感じる。
* 吃音不安 - どもったことで、相手にどう思われるか恐怖を感じる。
* 吸息反射 - 緊張し、吸息したままの状態になる。
* 呼吸の乱れ
* 早口
* 全身(口唇、舌、声帯、直腸筋、腹筋、横隔膜筋、胸筋、肛門など)や一部の筋肉の過緊張 - バルサルバ反射など。
* 吃音に意識が集中し、話しがまとまらない。
* 頭が真っ白になり、言葉が頭に浮かばない。
* どもったことで自己嫌悪になる。
* 吃音を気にし、話すことや人付き合いを避けるようになる。
[引用 フリー百科事典wikipedia]
吃音に悩む人のほとんどに見られるのが顔の筋肉のこわばりじゃないでしょうか?
頑張って発声しようとするのでどうしても顔が歪んでしまったり、力が入ってしまいます。事情を知らない人が見るととても誤解を与えていることでしょう。
この症状の中で特に注目したいものがあります。
「吃音回避」です。
吃音暦を重ねた人は自然と自分がどもった言葉や難発が生じた言葉がある種トラウマとしてインプットされていき、喋る言葉をイメージし発声するまでの間に同意味の他の言葉に置換しようというプロセスを経るようになっていきます。
私も既にこの症状に陥っているのですが、ある種これは改善させる足がかりの一つになりうる入り口かもしれないと思っています。
それはまず、脳内置換した言葉のほとんどは綺麗に出ること。
それはもしかしたらトラウマから脱却できた安心感からくる心のゆとりかもしれないし、ただ単に苦手でない語韻のフレーズだったからかなのかもしれないですが…
しかし、常にコンスタントにうまく置換させるためには語句のかなりのボキャブラリーが必要となってきます。
語彙が潤沢しているといえば作家さんとかを思い浮かべますが…そういえば作家さんの中には元重度の吃音者の人で今は克服しているという経歴を持つ人が少なくありません。
私の大好きな「重松清」であったり、テレビなどで激論を重ねる評論家・作家の西部邁もそうであるという話を聞いています。
もしかしたら、語彙を増やすという事は吃音症状の緩和に非常に有効的なことかもしれません。
私は苦手な言葉の別の引き出しをたくさんもっているという安心感で苦手な言葉自体すら円滑に発声させることも多々あるのです。
ただ、語彙を増やすといってもどういったトレーニングを積めばいいのでしょうか?
読書量を増やすであったり、知らない言葉を耳にしたらきちんと暗記していくということももちろん有効的だと思います。
しかし、やはり人間が一定期間にマスターできる語彙なんて高が知れています。不必要な語彙まで無作為に覚えるより、まず吃音に陥りやすい自分の苦手な言葉!これの影武者を重点的に覚えます。!
よくHIPHOP音楽のラッパーの方々がアドリブでラップを出来るようにするために同じ韻(同じ母音で構成されたフレーズ)をリストアップした韻辞典なるものを自分達で作って日々それを暗記し、きたるべくアドリブでラップバトルをするためにトレーニングをしているといいますが、それと同じくして吃音に陥りやすい苦手な言葉の同意味の言葉・フレーズを!その言葉の英語でもいいですし、古い言い回しでも良いですし重点的に武装していく
吃音克服辞典を作って是非、やってみてはどうでしょうか?
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