まだわからないゾ！年内「追い込まれ解散」の可能性

　麻生首相が３０日の記者会見で「現在は１００年に一度の暴雨風」「国民の生活不安に応える必要が優先順位一番」と言ったことで、各メディアは一斉に解散先送りと報じている。

　しかし、麻生が解散先送りをすれば、民主党は黙っちゃいない。

「徹底抗戦で解散に追い込もうとするはずです。民主党にとって、麻生自民党に予算編成をされたら、たとえ、来年の選挙で勝って政権を奪っても意味はない。大胆な予算組み替えなどの公約の実現が再来年になってしまうからです。国民はじれて、支持率は低下してしまう。そのため、何が何でも年内解散に追い込み、来年度の予算編成から取り組む。これが至上命題なのです」（民主党関係者）

　おそらく、ありとあらゆる手を使う。公明党の元委員長、矢野絢也氏の喚問も決まりだ。金融強化法でも徹底抗戦。結局、国会は大荒れになり、解散に追い込まれる可能性があるのである。政治ジャーナリストの角谷浩一氏もこう言う。

「きのうの会見で麻生氏は解散について、『しかるべき時期に判断する』『補正予算が通るか通らないか、解散時期はそれに関連してくる』とも言いました。むしろ、状況次第では解散と言っているようにも聞こえる。私は１２月冒頭解散やクリスマス解散がありうると思っています」

　まだまだ何が起こるかわからない。

（日刊ゲンダイ2008年10月31日掲載）