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屋山太郎氏もブチ切れた“官僚の謀略”

「これは官僚の陰謀だ!」

 こう叫んだのは評論家の屋山太郎氏。今月24日に行われた公務員制度改革推進本部顧問会議の席上だ。聞きなれない会議だが、霞が関の幹部クラスの人事を官邸が仕切るために設ける「内閣人事局」の制度設計を話し合っている民間人の有識者会議だ。

 省益を守りたい役人は、官邸に人事を仕切られたくない。そこで、この人事局を骨抜きにしようと暗躍している。そのために、民間人の顧問会議をあの手この手で、コントロールしようとしている。

 その一例が顧問会議のスケジュールだ。年末の予算に間に合わせる必要があるとか言って、制度設計の期限を「11月中旬まで」に切ろうとした。

 顧問会議の発足は9月5日。たった2カ月では議論も何もない。

 会議を形骸化させ、自分たちのシナリオ通りに話を進めようという魂胆なのだが、これに屋山氏がこう噛み付いたのである。

「20年間続いた制度を変えようというのに、2カ月でやれと言うのは、陰謀だよ」「基本法には人事局を1年以内につくれとは書いていない。法整備だけだ。それを2カ月でつくれって。僕が官僚の陰謀だと言うのは、それなんだよ。できるはずのないことを押し付けて……」

 屋山氏の剣幕に焦った官僚は、その後、自民党有力議員に泣きついて、人事局の来年度設置に動く。有力議員に官邸に行ってもらい、麻生首相の言質を取ろうとしたのである。政官一体を象徴する話だ。

 政権交代がないと、政治家を手玉に取る官僚の跋扈(ばっこ)が続くことになる。

(日刊ゲンダイ2008年10月31日掲載)


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