柔道の北京五輪男子100キロ超級金メダリストの石井慧選手(21)=国士大=は3日、大阪市内のホテルで記者会見し、プロ格闘家への転向を正式に表明した。
石井は「総合格闘技の方に転向することになりました。きょうからプロです」と宣言。理由を「小さいころから一番強くなりたかった。賛否両論あるが、自分の価値観では総合格闘技が一番強いと思うので行きたいと思った」などと説明した。所属団体や今後の具体的なスケジュールは未定という。
石井は10月31日に全日本柔道連盟に事実上、柔道選手としての引退を意味する強化指定辞退届を提出。この日、後援会の五輪祝勝会後に転向を発表した。
石井は今年4月の全日本選手権で2度目の優勝を果たし、初出場の五輪で金メダルを獲得したが、五輪後は転向に関心を示していた。
柔道の五輪メダリストでは、過去にもバルセロナ五輪95キロ超級銀の小川直也らがプロ格闘家に転向しているが、柔道で全盛期にある選手としては石井が初めて。
◇絶対に成功する
石井慧 目標とする(地球上の)60億(人)分の1(番)になりたいのでプロに行きたかった。怖いが一度の人生。悔いのない、やりたいことをやりたい。努力して絶対に成功する気持ちは強く持っている。
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