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都内の外国人特派員クラブ(Foreign Correspondents' Club)で記者会見するチベット仏教最高指導者のダライ・ラマ(Dalai Lama)14世(2008年11月3日)。(c)AFP/Toru YAMANAKA
【11月3日 AFP】来日中のチベット仏教最高指導者のダライ・ラマ(Dalai Lama)14世は3日、東京で記者会見し、チベット(Tibet)自治区の自治権拡大を目指してこれまで行ってきた中国政府との交渉が失敗に終わっているとの見解を示した。
中国政府高官とチベット亡命政府の特使による最近の交渉を前に1週間の日程で来日中のダライ・ラマ14世は「中国政府に対するわたしの信頼は薄くなる一方だ。(チベットでの)弾圧は増えており、何事もうまくいっているようなふりはできない」と述べ、中国政府への不信感を表した。「(対話は)失敗だったと認めざるをえない。この間の数年、わたしたちのアプローチはチベット内に良い変化をもたらすことができなかったため、批判も増えている。人々の意見を聞く必要がある」
世界各地の亡命チベット人コミュニティの代表による初の会議は17日に、亡命政府の拠点であるインド、ダラムサラ(Dharamshala)で開かれる。またその後には、法律家や各国の外相経験者といったチベット支持者による国際会議が、ニューデリー(New Delhi)で行われる。これらの会議で、チベット亡命政府は対中方針を大幅に変更する可能性がある。(c)AFP
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