「あ」「い」「お」「ひ」「る」
今朝11時くらいにのんびり目覚めて、携帯メールを見たら
全国の書家仲間の先生達からメールが来ててビックリ。
富山では“おはスタ”って番組やってないんです。
東京では他局見てるし、そもそもその時間にはまだ起きてない。
てか、メールを送ってきた“たけしママ@小学校教員”って誰?
ものすごい熱意だったんですよ。
確かに赤い線が書いてあるのはおかしいとは思ったから、
本人ではなく「そういう教材があるのかな?」と思ってました。
でも、教材なら正しい例も出てるはずだから、
「わざわざ森大衛が直す必要はないのでは?」と思いつつ、
「森大衛と知り合いって言うだけで子供達が書に真剣に取り組むようになった」
という話を多くの先生達から聞いているので、
「森大衛が的確に添削披露することでさらにやる気になってくれるかな?」
と思って好意的に掲載しました。
その送られてきたデータが、武田君のものだったとは…
武田君は以前、僕に「教わりたいくらい嫉妬してます!」ってメッセージをくれたんだよね。
彼が「国際賞は数十万円のお金で購入しました」と週刊文春で言っていたことも、
「正直に言っちゃってるよ…」と思いつつ、さほど気にはしていませんでした。
彼がテレビに出演しているのは1度だけ見たことがあって、
「僕が高校の時の書道部メンバーに言ってたことや指導してたことにソックリだ…」と
めちゃ恥ずかしい気持ちになりながらも、観た人達が筆を持つことに興味を持って
もらえることは良いことだと思って見てました。
でもね、ハッキリ言います。
今朝サイトで見た“おはスタ”の字は「本当に武田君?」って思うほどショッキングでした。
「あ」「い」「お」「ひ」「る」以外も、残念なものだらけ…
それは全国どこの教員、書道家、習字教室の先生に尋ねられても明らかでしょう。
書写的指導と、書芸術的指導の違いはキッチリはわきまえるべき。
これは明らかに書写的指導でしょ?
書芸術的なものを目指しているなら、僕には“かっこわるいっ書”の方が愛おしく感じます。
僕も表現方法として“かっこわるいっ書”的な字を書くことも多々ありますからね。
僕が知らない人のメールを真に受けたのは甘かったのかもしれません。
しかし、指導者として目の前にある誤ったものに的確なアドバイスをするのは使命ですから、
今回あらためて武田君が書いた指導者としてのひらがな自体に対する謝罪はするつもりはありません。
彼が公の場に指導者のお手本として掲載した意図をこちらが聞きたいくらいです。
現在までに“日刊サイゾー”という方面からの問い合わせはありません。
“おはスタ”からも何もありません。
“たけしママ”の意図も確認中です。
今回の件はいろんな意味で本当にショッキングでした。
武田君にはこれからも日本が世界に誇る書芸術に
もっと愛を持って取り組んでもらわなければなりません。
今朝からたくさんのコメントが寄せられていますが掲載はしません。あしからず。
オフィシャルサイトから武田君本人からメールが届けば快く対応するかもしれませんが。
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