2008年11月03日(月)
昨年度の出産費用未払い172人 県内調査
県内の病院や診療所でお産をしたものの分娩費用などを支払わない人が昨年度172人に上っていることが分かった。山梨県産婦人科医会が今年度初めて、お産が出来る16の病院や診療所に聞き取り調査を実施したことで明らかになった。
調査の結果、7つの病院と4つの診療所で昨年度、出産費用の支払いが滞っている人が172人に上っていることが分かった。未払い金額は総額で約3100万円にのぼり、金額が最も多いのが分娩の取扱い数が多い県立中央病院の約1000万円、次いで市立甲府病院が980万円と続いている。
県産婦人科医会の武者吉英会長は「産科医は全ての妊婦の診察に全力であたるのが当然で、受け入れは拒まない」としている。しかし、保険への未加入など未払い者の増加は山梨に限らず、全国で問題化していて、医療の現場を守る制度上の仕組み作りが必要だとも話している。
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