シンプルが一番?

シンプルなデザイン? よく「シンプルが一番」とよく聞きますが、ほーむぺーじにおいてシンプルとはどういうことでしょうか。本当にシンプルが一番のなのでしょうか…。この"シンプル"という言葉…実は奥くが深いように思います。

  さて、シンプルにするとはいっても、そのターゲットは様々です。たとえば、シンプルなほーむぺーじとして、一般的に思いつくのが 「文字だけを使ったページ」です。 たしかに、シンプルかもしれせん。余計なGIFアニメーションや、その他の画像も一切使っていない、確かに「シンプル」なページです。

  でも、ちょっと考えてみてください。それは確かにシンプルかもしれない、でもシンプルっていうより、「寂しいページ」になっていませんか?

  あるいは、画像は使ってなくても、一見外見は文字だけで"シンプル"だとしても、次のページがどこにあるのかわかないページではないか?どこをクリックすれば、どこに飛べるかわかるか?シンプルに…ということで、リンクの下線を消しているページ…。
  さらに、画面をすっきりシンプルに見せるために、フォントサイズがやたら小さくなっていたり…。

  このように、色々『"シンプル"に思わせるようなサイト』はたくさんある。もちろん,実際にシンプルで美しくわかりやすいサイトもある.しかし、今上げた例は「シンプルに思わせるような…」であって、全く「シンプル」になっていない場合があるのです。 特に、作者にとっては「シンプル」でも「ユーザー」にとっては、「シンプル」には、なっていないことがあります.

  ほーむぺーじにおいて"シンプル"にすべきものは、「デザインの概念」です。これは、直接目に見えるものではありません。しかし、画像が多めにつかってあるページでも、概念さえシンプルであれば、ユーザーは迷うことは少なくなるはずです。もし、見た目をシンプルするのであっても、同時に概念もシンプルにする必要があります。なぜなら、その見た目のシンプルは単に情報の少なさによる「わかりにくさ」を生み出す原因となってしまうからです。視覚的にシンプルに思わせるようなページは、本当にシンプルかどうかわかりません。もう一度検討してみるともいいと思います。

概念をシンプルに

では、デザインの概念をシンプルにするとはどういうことなのか.

  例として「Yahoo!JAPAN」のサイトで考えてみることにした。 日本において、Yahoo!は、最も知名度の高い検索サイトであるだろう。それはさておき、そのヤフーの目的は何だろうか?

ヤフーは検索サイトだ。ようするに、ユーザーが目的のサイトを検索し、見つけることが最大の目的だと考えれられる。(もちろん、私の予測にすぎないが)

 現在、ヤフーのトップページは、文字がぎっしりつまっていて、視覚的には誰もがシンプルには見えないだろう。しかし、実際利用してみると、それほど「わかりにくい」ということはないと思う。これが、ようするに「概念がシンプル」であるということだ。

  ヤフーの概念としては、「ユーザーが目的サイトを見つけることができるようにする」という「デザインの概念」があるはずだ。その概念を弊害するような視覚的効果などは施されていないのである。
  これは、何気なく利用していたのではわからないかもしれないが、何気なく利用できている時点で、ヤフーのデザインはきちんとした概念に基づいているということなのだろう。 ただ、やはりまだわかりにくい面もある。もちろんヤフーのデザイン面も完璧とはいえない。(もっとも、完璧なデザインがあるかどうかわからないが…。)概念がしっかりとしていても、それに基づいてデザインすることは難しいものなのだ。

  ただ、「わかりにくい」というのは、ブラウザをはじめとしたHTMLなどもその原因ともなっていると考えらる。さらに言えば、現在のパソコン自体がわかりにくいともいえるのだ。しかし、間違ってもユーザーが理解できないのが悪い。なんて思ってはいけないことだと思う。理解できない原因は、そのデザインや概念にあるのだ。