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2008-11-03

麻生さんの家に、普通に行けた

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 やっほー! 人民のみんな! 反自由党書記局です。


 今回は、若者が麻生さんの豪邸に向かって歩いているだけで逮捕されてしまったということで、ビックラ仰天しました。

D



 こ、これはすごい。





 これを見て、僕は思ってしまいました。ひょっとして、麻生さんの家になにかあるんじゃないだろうか? 実は麻生邸が火星人との通信基地になってたりとか。

 そういうことでもなければ、こうまでして弾圧しようとするだろうか?

 麻生さんの家に行けば、「何か」を見つけることができるんじゃないだろうか?

 そしてこの日常から飛び立っていけるのかもしれない……。




 というわけで、昨日とよちゃんを誘って行ってみました。




 まずは渋谷に集合。ちゃんと地図も用意してきました。

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 よし、出発。

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 あっと言うまに「逮捕現場」に到着。

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 ここからほんの少し歩いて小道に入ると、、、突然高級住宅街でした。

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 僕はこういうところを散歩するのが好きです。もし辛酸なめ子さんとデートする機会があったら、ここを手をつないで歩いてみたいです。





 あ、そうそう、麻生さんの家に行くのでした。はい、ありましたよ。あっさりと見つかりました。

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 僕は、窓の1つから麻生久美子がこちらを見ているかもしれないと思ってドキドキしました。

 そんな僕の周りにお巡りさんがわらわらと集まってきて、5分ほどトークタイムとなりました。

 僕は怖くて怖くてビクビクしながら、こんな姿を久美子に見られたくないなーと思っていました。

 しばらくすると別の警官が出てきて「まあまあまあまあまあまあまあ」という感じで丸く収めてくれました。

 「外から建物を撮るぶんにはいいんじゃねーの」などと、コワモテのお巡りさんの面目丸つぶれな結論をだしてくれたので、もう1枚、記念撮影することにしました。



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[表情が萎縮してますが実物はこの5倍ハンサムです]


 ともかく、お屋敷であることは確認しました。革命が成功したらあそこを党首公邸にして、麻生さんとモノポリーとかやって過ごそうと思います。


 では最後に漫才です。


A:「転び公妨」って、たしかにけしからんのだけど、同時になんか滑稽でもあるような気がする。


B:なんで?


A:だって、自分で転んでおきながら「公務執行妨害だ!」って逮捕するわけだけど、わざと転んでることは、やってる本人にも、逮捕される人にも明らかなわけじゃん。だったら無言でストレートに手錠をかければいいものを、なんで「転ぶ」必要があるわけ? ↓なんかもさ、深刻な場面ではあるんだけど、思わず笑っちゃうんだよね。


D


B:なるほど「転び公妨」っていうのは警察が誰でも好きに逮捕できてしまう方法だ。それなら最初から警察にはそういう権限があるということにすればいいものを、なぜあえて「転ぶ」のか、ということだね。


A:彼らは、いったい誰に見せるために転んでるんだろうか? 実はこのテーマについて僕は「「永遠の嘘をついてくれ」――「美しい国」と「無法者」の華麗なデュエット」というエントリーでジジェクをパクリながら論じているんだよ。


B:宣伝かよ! でも、今回の事件のやつは、よく見ると転んでさえもいないぜ。


D


A:おー。そうだね。あ、これもジジェクのネタなんだけど、アメリカは「テロとの戦争」において、拷問などを公然と行っている。ただ、拷問はどこの国でもいつの時代にも行われてきた。ジジェクの分析では、現代アメリカの特徴は、かつては陰で行われてきた拷問が正当な論題となってしまっているところにある。ジジェクは次のように言っている。


 では、拷問に関する懸念や重箱の隅をつつくような差異で拷問を区別しようとすることに対する、以下の回答――人気があり表面的には説得力のある――についてはどうであろうか。

「何を空騒ぎしているんだい? たった今、合衆国が拷問を行うことを公認したってだけじゃないか。少なくとも合衆国は黙認状態でつねに拷問を続けてきたし、他のあらゆる国家も拷問を行ってきたんだ。むしろ今の僕らは以前よりも偽善的では無くなったんだよ」

 これに対しては以下のような単純な反問を返すべきだろう。

「そのことが合衆国政府の声明が意味する唯一のことだったら、『なぜ』彼らは拷問を公認したんだ? 以前からそうしていたように、黙って拷問を続けていれば良いじゃないか」

「語る内容」と「語るという行為」との間に存在する、解消できない裂け目――たとえば「あなたはそのように語るけれど、でも、『なぜ』あなたはそのことを公然と私に語るのだろうか?」のような――は、人間の発話に内在しているものである。

 たとえば我々は皆、知人の話が退屈でバカバカしいことを婉曲に伝えるために「それってとても興味深いね」(“That was very interesting.” )という言い回しを用いることができることを知っている。もしその代わりに「退屈でバカバカしいよ」と公然と知人に語ったとしたら、彼は驚愕するだろう。何かを公言するという行為は決して中立なものではない。語るという行為は語った内容それ自体に影響を及ぼすのだ。

http://d.hatena.ne.jp/flurry/180009


B:ふむふむ。で、それがなんか関係あるの?


A:うーん、自分で何言おうとしてたのか忘れた。


B:なんじゃそら!


「転び公妨」研修ビデオ


麻生でてこい!!リアリティツアー救援会ブログ

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2008-10-30

「転び公妨」研修ビデオ

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 おっす、ニート諸君。今日は恒例の「お仕事体験クリニック」だよー。


D

 うはは、こりゃすごいね。




 え? この仕事につくにはどうすればいいかって? そーだなあ。これは厳しいよ。ちょっと、研修の様子でも覗いてみる?

フワッザヘルアーユードゥーイ!


D




 これで逮捕できるのだったら だれでも逮捕できちゃうって? そう思ったら↓を読んでみよう。

反自由党は「ビラ配布→逮捕→有罪」を歓迎する――はてなとmixiと秋葉原グアンタナモ天国の比較自由論








 映画は↓ね。

2008-10-25

徘徊の思い出

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 昨日はちょっぴりイヤなことがあった。というわけで、楽しい思い出を再生してポジティブな気分になることにしよう。


 一昨年の夏、夜遅くに突然Tちゃんから電話があった。「散歩しようぜ」だって。それも「今から」。

 常識では考えられない提案。もちろん即OKしました。

 新宿を起点にしてかなりいい加減に歩いたら、まだ暗いうちに東京駅に着いた。



 いろいろとしゃべった。1つ覚えているのは、タバコの話。吸ってもケムいだけで何の味も効果もない、と言ったら、「それは吸い方が悪いんだ」と言われた。

 なんでも、かつて僕と同じようなことを言った友人にTちゃんが正しい吸い方を教えたら、その人は次の日からタバコを常時携帯するようになったとか。

 タバコの箱に、「タバコを吸うと恐ろしい病気になるかもしれません。なお正しい吸い方は……です。以上のように吸わないと依存ができません」とか、説明を書いとけばいいのにね。あと、秋葉原に喫煙者の隔離収容スペースがあってアヘン窟のようになってるけど、あそこで吸い方の講習会やるとか。需要が増えると思う。



 築地市場を見学。イシハラさんが言うように、たしかにあそこは危ないかも。素人がよそ見しながら歩いたりするのは。

 せっかくここまで来たから、お台場まで行ってみようということになった。



 思ったよりも距離がある。夏だったので、太陽が出てくると暑い。

 レインボーブリッジらしきものが見えてきた。しかしなかなか着かない。っていうかもう帰りたい。でもお台場まで行くって決めちゃったからな。

 道は海につきあたる行き止まりが多いので、右往左往する。遠いね、お台場は。あなどってたよ。汗はダラダラ出るし、陽射しは痛い。観覧車が見える。

 ここで投げ出すようじゃ艱難辛苦の現代社会でサバイブできないよ。お台場に行くことに意味はない。でもな、人生ってのはな、意味のない我慢の連続なんだよ。もしここで疲れたからってお台場に行かずに帰るようじゃ、これから先も何もできねえよ。

 ある意味、人生それ自体が「お台場」なんだ。そしてサクセスフルになるために不可欠なのがお台場力だ!

 というわけで、ランドマーク目指して歩き続ける。新宿から10時間くらい、築地を出てからも3〜4時間は歩いたと思う。





 着いた! と思ったら、そこは葛西臨海公園だった。ここにも観覧車がある。白く大きな吊橋もある。しかしそれは、レインボーブリッジではなかった。りんかい線に乗って帰った。電車ではTちゃんも僕も何も話さなかった。


(約3年前の思い出。mixi日記より一部修正して転載)

2008-10-18

へんたいのリレー

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きみは ないている

ぼくは わらっている


きみは いかっている

ぼくは わくわくしている




へんたい




そういわれて ぼくは ないた




よわむし





そういわれて ぼくは たおれた




なまけもの




そういわれて ぼくは たまりかねて さけんだ

へんたいじゃない! よわむしじゃない! なまけものじゃない!






ゆるしてくれるひとが いた

ゆるしてくれないひとも いた










ぼくは まえにすすもうと おもった

こわいとも おもった


にげだしたいとおもった

にげる さきなんて ないのにね






けれども

ゆるしてくれたひとたちが やってきて

ぼくの てを とってくれた


そうして、ぼくはたちあがったんだ

そうして、ぼくのなみだが かれた

そうして、ぼくは さいごの おえつを ひびかせた










そのいっしゅんの せいじゃくに

そのいっしゅんの いっしゅんの いっしゅんの いっしゅんに

ぼくは こえをきいた さけびをきいた なみだをみた ぜつぼうをかんじた











そしてぼくは ふりむいて

きがついたんだ

そしてぼくは ふりむいて

おもわず、たんれいグリーンラベルを こぼしてしまったんだ






そこには、へんたいが、よわむしが、なまけものがいた

うごめいていた





へんたいと よわむしと なまけもの

へんたいと よわむしと なまけもの


が、ないていた

ぼくの ひたいに さいごに のこった なみだのつぶをみて

ないていた





ぼくの ひたいに さいごに のこった なみだのつぶ


それでさいごだとおもっていたなみだが

さいごのつぎのいってきと、そのつぎのいってきと、そのつぎのいってきをながして

ぼくはついに むげんのせかいに とつにゅうした


それから ぼくは、ずっとないている





きょう

きみは ないてるんだね

きょう

きみは たおれてしまったんだね

きょう

きみは うめいているんだね





それをみて

ぼくは どうだろう

さいごのさいごのさいごの、そしてそのつぎのつぎのつぎの、なみだがでてきたみたいだ





そうさ ぼくは

ないている


けれども

わらっていることにしてくれないか




そうさ ぼくは

いかっている


けれども

わくわくしていることに してくれないか




そうさ ぼくは

もうあるけない


けれども

とびあがっていることに してくれないか





なぜかって?





きみが

へんたいだからだ

きみが

よわむしだからだ

きみが

なまけものだからだ




きみが これまでに なげつけられてきた

ことばを

ぼくは ちからいっぱい

さけぶ

それを おなじまま くりかえす





きみは

へんたいだ

きみは

よわむしだ

きみは

なまけものだ




きみは ないている

ぼくは わらう


きみは いかっている

ぼくは わくわくしている




なんて

じらじらしいね

だって

そう いいながら

ぼくは ないているのだから


けれども

きみに みてほしい

ぼくの なみだを


けれども

きみに きいてほしい

ぼくの おえつを


ぼくの、へんたいの なみだを

ぼくの、へんたいの おえつを





ちからのかぎり いおう


きみは

へんたいだ

きみは

よわむしだ

きみは

なまけものだ



そういって

わらえるひが くるさ

そういって

わくわくになるひが くるさ





だから きょうは

なかせてくれ わらわせてくれ


そして、そして、そして、そして、そして、

わらっていることにしておいてくれ

わらっていることにしておいてくれ

わらっていることにしておいてくれ

だって だって だって だって だって

どんなにかなしい いまに いきていようと

へんたいは えいえんの よろこびだからだ


Pet Shop Boys - It's a sin

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中島みゆき『命のリレー』

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関連エントリー

「登校拒否解放の(不)可能性」前編 中編 後編


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2008-10-05

激突:国家VSアウトサイダー ーー自由への長い旅

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国家から臣民への重大なお知らせ

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命令でも要望でもなく、主語のない能動態。全体主義ゾーンにようこそ。


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ん? これはなんか語尾がガキっぽいな。よく見ると左上に矢印が。


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あ、そうですか。


これもお子様向け。

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一枚目の写真と同じく「公共心」がテーマですが、おとな用と子ども用でじゃっかん内容が異なります。

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ん? 下にも何か貼ってあるぞ。

なっ! なんだこれはーーーー!

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アウトサイダーが国家に挑戦状を叩きつけた!


その日から、アウトサイダーの反逆が始まった。


はじめの一歩。

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今日ひとつ、自由が増えた。


そして、またひとつ。

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↓右上に注目。地域住民にも、シンパになる者が出てきたようだ。

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そしてついに!


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もはやこれは革命だ。ゲバルトで決着をつけるしかない!


現場からお伝えします。


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壮絶なたたかい。はたして、勝敗はいかに。


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歴史の目撃者A子。






すさまじい暴力の痕跡。

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これは修復不能。


そ、そ、そしてこれはなんだ!

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オーマイガッ!! ポリース! ポリース!

国家、全面敗北。


勝利の熱唱。

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そしてアウトサイダーは、とうとう警察施設まで占拠した。

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もはや国家による禁止に何の効力もないということを誇示するかのように、公然と駐められたアウトサイダーたちの自転車。


おしまい。

続きは『マッドマックス』で。


このエントリーは↓の続編です。

『禁じられた川』

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