ファミリーマートは、おにぎりやすし、弁当類などに使われているコメを普通精米から無洗米に切り替える方針を明らかにした。環境対策の一環で、節水のほか、とぎ汁に含まれる窒素などの汚染物質を削減できる。11月4日から東京都や神奈川県の一部の約400店舗で実施し、09年中に全国に広げる。無洗米への全面切り替えはコンビニ業界で初めて。
無洗米は、精米後も白米に残る「肌ぬか」をあらかじめ取り除いたもの。コメをとぐ手間が省け、環境にも優しいため、90年代から家庭を中心に人気が高まっている。ただ、普通の白米より割高のため、コンビニ業界での導入は一部商品に限られていた。ファミリーマートは弁当類の製造ラインの人員削減などで、現在の店頭価格を維持する。【小倉祥徳】
毎日新聞 2008年11月2日 東京朝刊