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中小企業の3分の1、信用リスクが黄信号

韓銀が分析

 韓国銀行は2日、韓国の中小企業の信用リスクを今年6月末現在で分析した結果、33.5%がリスクを伴う「投機クラス」(7-10等級)だったことが分かったと発表した。中小企業の債務延滞率も上昇しており、景気低迷に伴う中小企業の破たんリスクも増大している。業種別では建設業の延滞率が0.97%で最も高く、製造業(0.91%)、卸小売業(0.83%)が続いた。

 今回の分析は、信用格付け機関に登録された韓国企業10万1839社が対象。投機クラスに分類された企業の比率は昨年末を5.4ポイント上回った。これに対し、優良クラス(1-4等級)に分類された企業の比率は24.1%で、昨年末を6.3ポイント下回った。

 優良クラスの企業が普通クラスに、普通クラスの企業が投機クラスに転落するドミノ現象も起きている。特に小規模の企業は打撃が大きい。規模別で見ると、小規模企業(売上高10億-100億ウォン=約7630-7億6300万円)では投機クラスの企業が昨年末の26.5%から35.4%へと8.9ポイント上昇した。中規模企業(同100億-600億ウォン=7億6300-45億7800万円)では13.7%から17.4%へと3.7ポイントの上昇。零細企業(同10億ウォン以下)では39.7%から41.6%へと1.9ポイントの上昇を示した。中小企業の債権延滞率も6月末現在で0.83%となり、昨年末に比べ0.14ポイント上昇した。特に今年に入ってから実施された中小企業融資の延滞率が高いという結果が出た。

趙義俊(チョ・ウィジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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