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「デフレ不況」再突入の最悪事態

 急速に進んでいる「円高」と「原油下落」が、日本経済の新たな悪材料に急浮上している。これまでインフレが懸念されてきたが、一転、デフレに逆戻りする恐れが強まっているのだ。

●また賃下げ、リストラが…

 カップ麺、マヨネーズ、ガソリン、パスタ……この半年間、毎月のようにモノの値段が上がりつづけてきた日本経済。原因は「原油」と「原材料」が高騰したためだ。

 ところが、世界同時株安を契機に原油も原材料も急落。原油は7月につけた過去最高の1バレル=147ドルから60ドル台まで下落し、大豆は7月の過去最高1トン=609ドルから317ドル、小麦は470ドルから189ドルに下落している。この先、モノの値段が下がるのは確実だ。

 さらに、急激な円高によって輸入商品が安くなる。すでにイトーヨーカドーやイオンは、食品などを最大3割下げる「円高還元セール」を開始することを発表している。インフレも日本経済には打撃だが、デフレに再突入したら、元のもくあみだ。独協大教授で経済評論家の森永卓郎氏が言う。

「実は、原油や原材料の高騰という“需給関係”とは無関係に物価上昇が起きたために、デフレが覆い隠されてきたが、実際には日本経済はまだデフレから脱却していない。原油や原材料が下落し、円高で輸入物価が下がれば、再びデフレが表面化するでしょう。デフレから脱却するためには、本当は円高還元セールなどせず、価格を維持した方がいいのですが、値下げしないと売れないということでしょう。デフレが深刻化すると、また賃下げとリストラが強まり、それが原因で消費が冷え込むという悪循環に陥ってしまいます」

 日本経済は再び、縮小再生産というドロ沼に突入しはじめている。

(日刊ゲンダイ2008年10月30日掲載)


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