foobar2000の使い方
★最初に
foobar2000は現在更新が頻繁に行われているためここに書いてある情報も使えなくなる可能性があります.
そのため,もしこの情報が使用できなくなっていた場合はfoobar2000wikiを参考にするとよいでしょう.
★なぜfoobarが必要なのか?
ここで紹介するape,tta,takとは音楽ファイルを圧縮する方法の1つです.
簡単に言うとmp3の仲間です.
しかしこの2つには大きく異なる点があります.
それはmp3が不可逆圧縮なのに対して,apeなどは可逆圧縮という点です.
不可逆圧縮は圧縮後元のファイルには戻らないという特徴があります.
これはwav→mp3→wavと変換した場合最初のwavと最後のwavは違うファイルになっている事を意味します.
音を聞く限りでは差が無いように感じられますが,実際には全然違うファイルとなっています.
それに対して可逆圧縮は圧縮後元のファイルに戻せるという特徴があります.
これはwav→ape→wavと変換した場合,最初のwavと最後のwavは同じファイルになっている事を意味します.
ここまで説明する限りだと可逆圧縮の方が良いと感じる人もいるかもしれませんが,実際にはそうではありません.
音楽ファイルに関しては,不可逆圧縮の場合ファイルの大きさがかなり小さくなるのに対して,可逆圧縮の場合それほど小さくなりません.
そういった観点からmp3が一般的に普及しています.
しかしながら,現在apeなども普及しつつあるので,ここではそういったファイルに対処するために,foobarを用いて再生を行う方法を紹介します.
★必要なもの
foobar2000
日本語化キット(localization patch)
★インストール
今回は2007年9月16日現在最新版であるversion0.9.4.4を使用する.
① foobar2000のサイトからversion0.9.4.4をDLする.
② DLしたファイルをダブルクリックして実行する.
③ 「Next」「Finish」を選択しインストールを完了する.
④ foobar2000が実行されるので,終了させる.
⑤ foobar2000日本語化キッド(localization patch)のサイトから日本語化キッド(localization patch)をDLする.
⑥ DLしたファイルを解凍して
「foobar2000_0944_jp.exe」を実行する.
⑦ インストール箇所を変更していなければ,「はい」と「OK」を選択する.
⑧ 問題が発生した場合①からやり直す.
★初期設定
●プラグイン(Component)の導入
今回はape,tta,takを再生させるためのプラグインを導入する.
① 以下のプラグインをDLする.
ape:http://www.foobar2000.org/components/foo_input_monkey.zip
tta:http://prdownloads.sourceforge.net/tta/ttaplugin-foobar-2.4.2.zip?download
tak:http://foosion.foobar2000.org/0.9/foo_input_tak-0.3.2-20070513.zip
② 以下のプラグインをインストールする.
ape,tta:上記のファイルを解凍し,拡張子が「dll」のファイルをインストールしたフォルダの「components」(通常ならばC:\Program Files\foobar2000\components)にコピーする.
tak:上記のファイルを解凍し,「tak_deco_lib.dll」をインストールしたフォルダ(通常ならばC:\Program Files\foobar2000)へ,解凍したフォルダのcomponentsの中にある「foo_input_tak.dll」を「components」(通常ならばC:\Program Files\foobar2000\components)にコピーする.
●MP3へのエンコード設定
① REWARESからLAMEエンコーダをDLする.(一番上のLAMEが安定版)
② DLしたファイルを解凍し,「lame.exe」「lame_enc.dll」をインストールしたフォルダ(通常ならばC:\Program Files\foobar2000)にコピーする.
③ foobar2000を起動し,「File」→「Preferences」を選択する.
④ 「Tools」の右の記号が「+」だった場合はクリックし「-」にした後,「Converter」を選択する
⑤ 自分にとって必要のないエンコードのプリセットを削除する.
管理人は「Ogg Vorbis」「FLAC」「MP3(LAME)」「MP3(Nero)」「WavPack」「Musepack」を削除.
⑥ 新規作成をクリック
⑤ エンコーダーのメニューにある「Custom」を選択する.
⑥ 設定を以下のようにする.
エンコーダー:C:\Program Files\foobar2000\lame.exe
拡張子:mp3
パラメータ:--preset cbr 192 - %d
表示情報(自分の好きなように設定してよい,下記のはあくまで例)
エンコーダー:MP3(192k)
ビットレート(kbps):192
設定:CBR
今回は一般的である192kbpsを使用したが,それ以外にしたい場合は各自変更する.
⑦ 「OK」を選択し,④の画面に戻る.
⑧ 右下の「すべて保存」→「閉じる」を選択し,初期画面へ戻る.
★再生・変換
●再生
再生ファイルに対応したcueシート(拡張子がcueのファイル)を読み込ませ,自分の聴きたい曲をダブルクリックなどで選択すれば再生される.
この時エラーが発生した場合は下の★注意事項を参考にする事.
●変換
・複数のファイルに変換する
① cueシートを読み込ませる.
② 自分の変換したいファイルを選択する.
③ 選択した状態で右クリック→「Conver」→「Convert to...」を選択する.
④ 自分の変換したい形式を選択し,「OK」を選択する.
この時変換形式の名称はMP3へのエンコード設定の表示関連設定で設定したものである.
・1つのファイルに変換する
上記の③で「Conver」→「Convert to Single File」を選択する.
★注意事項
・cueシートが読み込まない
プラグインを導入したにも関わらず,apeやttaが再生できない場合がある.
こうした場合はまず再生させた時にでるエラーメッセージを読む事が解決への一番の近道だが,大抵の場合は
cueファイルの「FILE」の部分において
ファイル名が間違っている(例:example.ttaもしくはexample.apeではなくexample.wavになっている
ファイル名の後ろに書いてある文字列が間違っている(WAVEでなくThe True Audioになっている)
によって再生できなくなっている可能性が高い.
・takについて
takファイルはcueシートをtakファイルそのものに内包している場合があるため,その場合はtakファイルを読み込ませればよい.