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最終更新:2008年11月2日(日) 18時13分

インドで代理出産の赤ちゃんが入国

インドで代理出産の赤ちゃんが入国

 日本人男性がインド人の女性に代理出産を依頼して生まれた赤ちゃんがインドを出国できなくなっていた問題で、この赤ちゃんが2日、日本に入国しました。赤ちゃんはまだ無国籍のままで、今後、日本国籍を取得する手続きが行われるものとみられます。

 2日昼過ぎ、関西空港に到着した一人の赤ちゃん。インドでの代理出産で生まれた女の子です。西日本に住む40代の日本人男性が第三者から卵子の提供を受け、インド人の代理母に出産を依頼して今年7月に生まれました。

 しかし、日本とインド、どちらの国籍も取得できなかったため、およそ3か月にわたってインドを出国できない状態になっていました。

 「うれしさでいっぱいです。皆様、お世話になりました」(赤ちゃんの祖母)

 このため、日本政府は人道的視点からビザを発給し、赤ちゃんは無国籍のまま日本に入国しました。今後は、認知や養子縁組などの方法で男性との親子関係を確定させた上で、日本国籍を取得するとみられています。

 「(代理出産の)問題の難しさがあることを是非理解していただきたい」(日本学術会議 代理母検討委員会 鴨下重彦委員長)

 代理出産をめぐっては、国内では日本学術会議などが原則禁止の方向性を打ち出しています。しかし、罰則を定めた法律などはなく、一部の医師が実施に踏み切ったケースも報告されています。

 「子宮のない女性が子宮のある女性の助けを借りて子供をつくることの、どこに禁止し罰しなければならない悪が存在するのでしょう」(代理出産を実施した 諏訪マタニティークリニック 根津八紘院長)

 しかし、このケースは娘夫婦のために母親が代理出産を行ったもので、今回のような代理出産をする女性も卵子提供者も第三者というケースではありません。今回のようなケースは今後も続く可能性があり、早急な法整備が求められています。(02日16:37)