インド代理母出産問題 祖母に抱かれインドを出発した女の赤ちゃんが日本に到着
日本人の夫婦がインド人の代理母に依頼して生まれた女の赤ちゃんが、国籍を取得できずにインドで足止めされていた問題で、この女の子は2日未明、祖母に抱かれてインドを出発し、昼すぎに日本に到着した。
2日午後0時半ごろ、女の赤ちゃんが69歳の祖母に大切に抱かれ、関西空港に到着した。
赤ちゃんは誕生からおよそ3カ月、ようやく日本の地に降り立った。
今回の代理出産は、日本人夫婦の夫の精子により、別の女性の卵子を体外受精。
この受精卵をインド人の代理母に移植し、2008年7月、女の子が誕生した。
しかし日本人夫婦は、子どもが生まれる前に離婚した。
男性は、養子縁組して日本に連れて帰ることを希望したが、インドの法律では、独身男性が女の子を養子にすることが禁止されている。
このため子どもは、インドと日本、いずれの国籍も取得できずに、インドを出国できなかった。
女の子は、インド西部のジャイプールという町のアパートで、日本から駆けつけた祖母(男性の母)と暮らしていた。
女の子の祖母は「精神的に。子どものことばっかり一生懸命になって」と話していた。
こうした事態に、インド政府は9月、女の子に渡航証明書を発行し、日本政府も10月下旬、ビザを発給した。
女の子の祖母は10月31日、「100日近くぶりで日本に帰れますので、うれしく思っております」と話した。
祖母と女の子は、日本時間2日未明にインド・デリーの空港を出発し、昼すぎに日本に到着した。
(11/02 17:42 関西テレビ)