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【衝撃事件の核心】「人違い拉致」原因はアロハシャツ、ミスの連発の犯行グループ (2/4ページ)
このニュースのトピックス:衝撃事件の核心
合わない話の辻褄、ひょっとして…
騒がれて住民に目撃されるという失態を犯した犯行グループは、車中でもっと大きな失敗を犯していたことに気づく。
男性に仕事や名前を確認するが、一向に話が合わないのだ。失敗を決定づけたのは、男性が持っていた免許証だった。
そこには、狙っていた人物とはまったく違う名前が書かれていた。
人違い…。
町田街道を走るワンボックスカーの車内は、重苦しいムードが漂った。見ず知らずの男たちと恐怖の7分間を過ごした男性は、マンションから4キロほど離れた町田市金森の路上でようやく、車から降ろされた。
男2人は、車のナンバーを覚えられないよう車が見えなくなるところまで男性を連れて行き、ようやく解放した。
「(警察には)仲間うちのケンカだと言ってほしい」
それが、逮捕を恐れた男らが考えた精一杯の言葉だった。
男性は裸足で自宅に向かって歩き始めるが、車中には男性のポーチが残された。中には男性の車の鍵が入っていた。男たちは犯行のアシがつくのを防ぐため、近くの公園でその鍵を捨てた。
被害者の男性とも面識はないため、犯行グループと男性を結びつける物証はこれでなくなった。だが、身内の思わぬ行動からグループに足がつく。
良心の呵責か? 贖罪か? グループの1人の「善行」
グループの一員の防水工の男(29)は意外な単独行動にでる。
犯行翌日、男は公園に戻り、捨てたはずの鍵を拾った。そして男性に届けるため、ひとりでマンションを訪ねたのだ。しかし男性は留守だった。
さらにその翌日にも、男は男性宅を訪ねた。この時男性の部屋では、自分が割ったガラスの修理が進められていた。