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【衝撃事件の核心】「人違い拉致」原因はアロハシャツ、ミスの連発の犯行グループ (1/4ページ)
このニュースのトピックス:衝撃事件の核心
東京都町田市で9月、男性が人違いから拉致される事件があった。ほどなく犯行グループは人違いに気づいて解放したが、間違いのきっかけは主犯格が犯行前の下見で目にしたベランダに干してあったアロハシャツだった。犯行グループは、「身内」の意外な行動により“御用”となるが、隣室というだけで間違われてはたまったものではない…。
住宅街に響き渡る「助けてくれ!」
9月17日午前10時ごろ。東京都町田市原町田の住宅街。男がウィークリーマンションの一室のインターホンを鳴らした。
「浄水器、いりませんか?」
「いらない」
室内からは、そっけない返事が聞こえた。
男は営業マンなどではない。室内にターゲットの男性がいるのかを確認しただけだった。
20分後。玄関に1人、ベランダ側に2人。そして連れ去り用の車の中…。屈強な男たちが部屋の周囲を取り囲んでいた。
ベランダ側の男が消火器を手に取り、ガラスを割った。ほどなく、男性会社員(37)の恐怖の叫び声が住宅街に響き渡った。
「助けてくれ! オレじゃない!」
庭いじりをしていた近所の主婦(65)は、作業の手を止めて、声のする方向に目をやった。主婦が目撃したのは、助けを求める男性を無理やり車に連れ込む男たちだった。男性は引きずられるように車に押し込まれていった。
平日の午前中とはいえ、現場は小田急線の町田駅から6、7分という人通りの多い場所。犯行の一部始終は、多くの住民が目撃していた。
「2人くらいの白いシャツの男が、男性を車に連れ込んだ」「春日部ナンバーのワゴン車だった」
110番通報が多数寄せられ、町田署員が現場に急行した。