後藤弾!中島決勝弾!2発逆転上原討ち
【西武2―1巨人】あまりにも美しい2本の放物線が、チームの勝利を呼び込んだ。同点の6回2死。決勝弾は中島のバットから生み出された。上原の外角直球。狙いすましたように右中間へと運んだ。三塁ベース手前でガッツポーズ。そしてポーンと跳びはねて両足でホームを踏んだ。
「大事な試合の大事な場面で打ててうれしい。上原さんには最初、タイミングが合わなかったけど修正できた。力まずにミート、インパクトだけに集中してました」
前日の公式練習はフリー打撃でサク越えを連発した。だが、打球が飛ぶといわれる敵地で大振りは禁物。“東京ドーム仕様”のフォームにすぐさま順応し、8回には右中間二塁打も放った。交流戦では巨人戦4試合で打率・571、4発8打点。またもG倒の一発に「何かあるんかなあ」と笑った。この日、兵庫・伊丹の実家からは大好きな神戸牛が届けられた。「パワーをつけてもらわないと」と母・秀美さん(49)。そうなれば中島のバットはさらに手がつけられなくなる。
5回攻撃前。大久保打撃コーチの「上原は最初から飛ばしていた。疲れてきたし、チャンスはあるぞ!」の言葉に後藤が応えた。143キロ直球をバックスクリーンへ同点ソロ。1打席目の見逃し三振から一転して快打に「守りの気持ち、迷いがあった。吹っ切って、思い切り打っていこうと思った」。今季序盤は2軍暮らし。「今ここで野球ができてるのは信じられない」と声を震わせた。
シーズンでは12球団最多の198本塁打を放った打線が、お得意の空中戦で勝利。中島、そして後藤は期せずして同じコメントを口にした。「チームに勢いを付けられたと思う」。短期決戦。流れは西武が手にした。
<片岡 横っ跳び超ファインプレー>片岡が超ファインプレーでチームを救った。1点リードの9回無死一塁で小笠原の二遊間への打球を横っ跳びで好捕。倒れ込んだまま二塁に入った遊撃・中島にトスしてピンチを防いだ。「(打球が)来そうな気がして準備はしていた。ラッキーバウンド。はねてくれた分、追いつけました」。初回に右前打で出塁も上原のけん制でアウトに。シーズン50盗塁をマークした足は披露できなかったが「走る、という姿勢は変わらない。投手にプレッシャーをかけたい」と話した。
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