承子女王殿下ご成年(平成18年3月8日)をお迎えになるに当たっての
宮内記者会の質問に対する文書ご回答

高円宮妃久子殿下・承子女王殿下
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高円宮妃殿下と承子女王殿下(高円宮邸)


 ご成年を迎えるにあたってのご感想,ご心境をお聞かせ下さい。今後,携わっていきたい公務や活動はどのようなもので,そのために,現在なさっている準備やご自身の心構えについてお聞かせ下さい。
殿下  まだ学生であることに変わりはないため,その本分をわきまえつつ学生生活から学ぶ事が多々あると存じます。帰国後,公務が本格的に始まるまでになるべく多くの事を吸収できたらと思います。将来は動物愛護や国際交流にかかわっていけたらと現在は考えております。

 お父様の高円宮さまが亡くなって3年余りになりますが,承子さまにとって,お父様はどのような存在だったのでしょうか。お父様の思い出も合わせてお聞かせ下さい。高円宮さまの公務を引き継がれているお母様の久子さまには,どのようなことを感じていらっしゃるか,家庭内でのエピソードも交えてお聞かせ下さい。
殿下  父が亡くなって既に3年がたちましたが,父が常に見守っているのだから,という安心感がいつも消えることはありません。疲れた顔一つ見せず,私たちをいつも笑わせたり,質問しても答えは何でも知っていらっしゃった,頼もしい父でした。母には,あまり無理をしないよう,お願いしたいと思います。

 「皇室典範に関する有識者会議」が女系,女性天皇を容認する最終報告書を提出しました。これを受け皇室典範をめぐって,女性皇族の役割などさまざまな議論がなされています。理想の男性像も含めたご結婚と,ご自身の将来像について,どのようにお考えなのか,お聞かせ下さい。
殿下  確かに,いろいろな議論がなされています。
 理想の男性像として明確なものは特にございませんが,価値観の合う人とは男女共に一緒にいて過ごしやすいと思います。

 英国エジンバラでの大学生活や趣味などについてお聞きします。留学生活で一番楽しく感じられることや勉学で一番関心のある分野は何でしょうか。英国生活で印象深い体験のほか,得意のダンスやスポーツなどの趣味についても合わせてお聞かせ下さい。
殿下  勉学については,高校生の頃から興味を持っていた犯罪学・犯罪心理学にやりがいを感じております。私の留学生活は毎日が勉強で,友人たちと会話していて議論になると,自分の考えの浅さを実感します。また,親と離れ,家族以外の人々と住んでみて,自分も少しは成長したかな?と思います。英国へ行って,日本の良さや日本文化にも改めて気が付きました。勉強や病気の時など大変なことも多いですが,毎日が充実していて楽しんでおります。


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