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ジーンズ「大人の男性向け」 はきこなす中高年増加 (2/2ページ)
≪まじめ過ぎない≫
海外ブランドも、ビジネスにも休日にも使えそうなデニムを用意している。
創立30年のイタリアブランド「DIESEL(ディーゼル)」は、30代以上の男性向けに、濃いインディゴカラーのストレートを提案。独自技術で綿にストレッチ素材を2%混合し、生地にストーンウォッシュ加工を施したり、両ももの付け根周辺につくシワを「髭(ひげ)」としてデザインするなど、はくとすっきり見えるが、まじめ過ぎないデザインがポイントだ。
プレス部の村山健太郎さんは「スキニーやビンテージなど流行を体験してきた大人の男性には、太くも細くもないストレートが見直されている。サイズさえ間違えなければ、ジーンズは自分だけの着こなし方が見つかりやすいので、挑戦してほしい」とすすめる。
昭和40〜50年代にジーンズを愛用した団塊世代にリピーターが多いのが、東京・上野にある23年創業の「マルセル」だ。檜山明良社長によると、顧客は、はき心地のいいストレッチ素材や、軽量化された“今風”のジーンズには抵抗感がある人が少なくないという。
そのため、当時流通した、また上が深めで、足首が細めのスリムストレートのブルージーンズを用意。檜山社長は「青春時代にジーンズにこだわった人が、再び楽しみ出したのでは」と話している。
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■紳士は堅調
日本ジーンズ協議会(岡山県倉敷市)によると、ブルージーンズやカラージーンズ、ジャケット類を含めたジーンズ製品の生産着数は、平成19年度が7385万点で前年度比91・2%と減少している。一般的な「ブルージーンズ」の婦人向けは、前年度から420万点減少した。一方、紳士向けは1576万点で同130万点増えて堅調だ。協議会の担当者は「中高年男性向け雑誌の影響で、ジーンズをきれいにはくスタイルが注目されている」と分析している。