「オタクをネタにしてアキバの人気取りはやめて、麻生首相！」＝東京・秋葉原街頭インタビュー

【PJ　2008年11月02日】− 麻生太郎首相が10月30日の記者会見で「３年後に消費税の引き上げをお願いしたい」と発言したことについて、翌日31日、東京・秋葉原で道行く人に反応を聞いてみた。大手メディアの報道では、麻生首相のアキバでの人気は絶大のようだが、イメージより実践を見て政治手腕の実力を見極めたというアキバの若者も少なくない。

　ＰＪ佐藤は10月31日、麻生首相の３年後の消費税引き上げ発言をはじめ、首相のイメージや期待することについて、東京・秋葉原の街ゆく人21人に聞いてみた。消費税の引き上げに関しては、11人が反対、９人が賛成、わからないが１人だった。

　アキバの若者に人気が高いと報道されている麻生首相だが、厳しい意見もあった。アキバで働く田中涼さんは「アキバにも麻生総理に批判的な若者もいます。オタクをネタにしてアキバの人気取りはやめてほしい」と冷ややか。実践によって首相の実力を見極めたいと話し、「休日の一般車の高速道路利用が1000円以下などユニークなアイデアは評価します」と付け加えた。

　大学のレポートの調査でアキバに来た吉村有紀さんも「明らかに成果が出る政策であれば、消費税を上げることに反対しません。麻生首相のイメージが先行しているので、状況が悪くなったら、（安倍前総理や福田前総理のように）総理の地位を投げ出さないかとちょっと心配です」と話した。

　学生の鈴木五弦（いずる）さんと伊藤耕作さんは「消費税を上げるのは仕方ないと思います。これまでの日本の外交は米国などにへつらっている感じが強いので、麻生総理には諸外国から何を言われても自分の意見をきちんと述べてほしい」と期待感を示した。

　関宗太郎さんは「消費税の切り上げは仕方ないが、段階的にアップしてもらいたい。街角に出て国民と向き合っているところは評価するし、食の安心・安全問題を含めて、経済の建て直しにリーダーシップを発揮してもらいたい」と話した。【了】

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パブリック・ジャーナリスト　佐藤 学【 東京都 】
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