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2005.05.20

Debian on ThinkPad X31

 ちょっととどこおりすぎです。1ヶ月以上さぼってしまいました。忘れないうちに書いておきます。いや忘れたかもしれませんが。


 実は購入した当日にさっさとDebianはインストールし、WindowsXPとのデュアルブートにしました。以外に簡単です。DebianというのはLinuxのディストリビューションのひとつですが、もうbo(ヴァージョン1.0)のころから使わせていただいてます。当時世間ではまだslackwareやTurbo Linuxが主流でしたが、Debianのポリシーが一番気に入ってました。なんていうか、まじめさですかね。当時はボロクソ言われてましたけど。

購入したThinkPad X31にはWindowsXP SP2がプレインストールされており、ディスクの総容量は80GBです。この80GBのうち約10GBはリカバリ領域で、どのOSからも見ることはできません。ここにWindowsやその他のプレインストールソフトのバックアップが保存してあります。で、リカバリ方法は、起動時のBIOS画面でRecover to factory contentsというメニューを実行するだけで、あとはノータッチで工場出荷状態に戻ります。もちろん時間はかかります。約1時間くらいです。
単純にいうと、このリカバリー機能を、ディスクのパーティションを切りなおしてから行います。まず、DebianのインストールCDでブートし、パーティションを切り直します。当然最初のパーティションはWindows用にしなければならないので、Windowsを60GB,swapを1GB,のこり10GBをLinuxといった具合に順番に3つに区切ります。でも別にファイルシステムの種別を設定する必要はないです。パーティションを書き込んで、いったんリブートします。ここで、BIOSメニューからリカバリーを実行します。リカバリーが始まりますので1時間ほど待ちます。これは、Windowsのインストールからその他のソフトウェアのインストールおよびIBM独自の設定にいたるまで、すべてスクリプトファイルで行っており、再起動を5回ほど自動的に行いながら実行されていきます。画面上の見た目は不細工なときもあり、見ていて不安になることもありますが、1時間後には見事に工場出荷時の状態に戻っています。

Windowsからディスクの状態を見ると1
こんな感じです。
あとはもう一回リブートして、DebianCDを立ち上げ、Debianのインストールを行うだけです。ちなみにリンクのインストーラーはネットワーク用です。grubが自動的に導入され、デュアルブートマシンが出来上がります。

Debianでやっかいだったのは、無線LANですかね。ThinkPad X31内臓の無線LANモジュールは現在2.6カーネルでもサポートされていません。あ、カーネルはインストーラ標準では2.4ですが、そそくさと2.6に上げました。
でもって、無線LANに関しては、MadWiFiというプロジェクトがドライバの開発を手がけていて、ここからCVSツリーをGetしてコンパイルすれば難なく動作するようになります。ただし、カーネル2.6.10までしかサポートしてなさそうです。2.6.11だとドライバが正常に動作しませんでした。あくまで当時ですが。コンパイルの方法はちょっと厄介で、本来カーネルソースが必要ですが、Debianでは動作中のカーネルと同一バージョンのヘッダパッケージだけでも可能です。コンパイル時に指定するソースディレクトリをヘッダーパッケージディレクトリにしてやるだけでOKです。
そのほか、エッジのPPPも問題なし

ということで、問題なしのデュアルブート化でした。

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