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2005.02.21

2世

 2世議員とかプロ野球選手の息子とか2世役者とか、世の中によくいる2世の人たち。察するに大変だと思います。親父が偉大なために、いらん期待やプレッシャーを幼少のころからかけられ、肩身の狭い思いをしていたことでしょう。たとえゴク普通の家庭に育った子供でさえ、親父の背中を常に追いかけます。迷った時は、父ならどうしただろうか、とか、親父と同じ年齢になったとき父と同じかそれ以上に偉くなっているだろうかとか、自然に考えます。別に世間的には偉大でもなんでもない親父でもそうなんだから、2世とよばれる人は、当然父かそれ以上の功績を期待されるわけで、たぶんいい迷惑なくらいでしょう。

最終的には生き様に現れるんでしょうが、自分にとって何が正しいか、何はやってはいけないのか、そんな判断基準は親父から遺伝している部分が多いと思います。最近、特に他界してから、親父の生き様を友人等に話す機会が多いんですが、なんか自分にも言い聞かせているような、そんな変な気分になることがあります。

つまらん話でした。

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2005.02.11

訃報

 今年最初の訃報は、たぶん今までの人生の中で一番お世話になった人であろう方のものです。

メーカー系SE会社の部長さんで仕事上のお客様なんですが、15年ほど前からお世話になっています。まだ30にも満たない若造を相手に、斜に構えることなく接していただきました。技術を教えていただいたということはないのですが、技術者魂というものを教えていただいた気がします。物事を解決するのはこうするんだという、寡黙な中にもエネルギーが充満しているような、仕事の虫のような方でした。なぜ私のような生意気な若輩者をよくしていただいてくれたのかわかりませんが、とにかく大事にしていただきました。たまにお酒を飲みにごいっしょしたときなども、仕事の話や技術のはなしばかり楽しそうにしておりました。当時2人での酒の席で、私がが結婚する旨の報告をさせていただいたとき、大変喜んで、仕事でぜんぜんいいことないが、今年一番いい話しを聞いた、とおっしゃっていただいたのを覚えています。
取引の都合で5年ほどお付き合いにブランクがあったでしょうか、そんな4年前、私が会社を旗揚げして案内状をお送りした時、もう翌日に電話をかけていただき、すぐに来てほしいという依頼を受けました。そんな依頼を断るはずはありません。飛んでいきました。すると、特に具体的な仕事があるふうでもなく、話を聞いていると、とにかくこっちに来てほしい、できれば部下になってほしいというような話になりました。当時私は病床の父を抱えていたこともあり、その願いを承諾することはできませんでしたが、何年もご無沙汰をしておきながらこのような大事なお話を頂戴したこと事態、涙が出るほどうれしく思いました。お役に立てることがあれば必ずやりますということで、お仕事を頂戴するようになりました。

病床に倒れたのは昨年の1月です。食べ物がノドを通らないということで、見る見るうちに痩せ細って原因不明のまま入院されました。具体的な病名を知ったのは4月ごろでしょうか、すい臓がん。本人は最後まで告知されずに逝去にいたりました。毎週のように見舞いに参上しましたが、会うたびに相変わらず仕事の話ばかりされました。こんなに体力がないならリハビリに1年ぐらいかかるなあなどと、とにかく前向きな発言しかしていませんでした。見た目は痩せ細ってすぐにでも逝きそうな風貌でしたが、頭は最後までしっかりされていまいた。最期までですね。

父の3回忌が済み、しばらくお悔やみごとはないかなと思った矢先の悲しい出来事でした。ご恩返しができかったことが悔やまれます。合掌

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2005.02.07

松下・ジャストシステム

 どうも腑に落ちません。松下電器産業がジャストシステムを相手取ってソフトウェアの特許侵害を提訴したわけですが、まず、その特許の内容があほくさい。画面上でヘルプアイコンを押した後、他のアイコンを押すとバルーンヘルプが出るという仕組みを有する計算装置?が特許対象物だそうです。そんなもの大昔からどんなソフトウェアでも採用しています。何が悪いかというと、そのヘルプアイコンがマウスと?マークを組み合わせた絵で表されているから特許侵害だそうで、絵ではなくヘルプとかの文字だと侵害にならないそうです。よくわからん、こんなものに特許を与える特許庁もおかしい。

そしてその判決内容が、ジャストシステムに対する全製品即刻販売停止・回収だそうで、そんなことしたら、一太郎しか打っていないジャストシステムに市ねといっているようなものです。鬼畜のような判決です。

さらには、なぜジャストシステムという弱小国内IT老舗企業をいじめるのか。松下にとって何のメリットがあるのかぜんぜんわからない。以前ソーテックつぶしで同様の提訴をして経緯があるので、その一環なのか。だとしたらジャストシステムはいいとばっちりである。

どちらにしても、特許権の主張というよりは、なにやら怨恨めいたものを感じずにはおれません。ジャストシステムはIT栄枯盛衰の象徴のような企業で、飛ぶ鳥落とす勢いの頃は多少横柄な面もありましたが、少なくともマイクロソフトの独禁法まがいの商売で縮退していった同情すべき企業であることは事実で、日本の企業が日本のワープロを使わずにアメリカのワープロを使っているという情けない状況に拍車をかけるこの松下の行為はなんなんでしょうか?
日本の企業なら日本経済に貢献するような啓蒙活動をするべきでしょう。だから大企業の社長は日本車にも乗ってるんです。

別にジャストシステムに肩を持つつもりはさらさらありませんが、意味のない弱いものいじめの真意が見えない限りは、松下電器製品とはおさらばですね。残念ながらプラズマの明日はありません。

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2005.02.01

空巣

 そういえば当社、空巣に入られたことがあります。昨年の正月です。夜中にドアをバールでこじ開けらてたんですが、不幸中の幸いで金品の被害はありませんでした。おそらく隣のマッサージ屋が目当てだったんだろうと推測します。隣のドアも同じようにこじ開けれられ、金庫だけ開けられ10万ほど盗まれたそうです。ただ、物色の様子も泣く、明らかに金庫の場所をわきまえており、3件目のドアを開けることなく帰っていることから、当社はただ隣と間違えられただけで、明らかにマッサージ屋への怨恨か金目当ての犯行で、はっきり言っていいとばっちりと思ってます。当社は、ドアを開けただけで一歩も踏み入れた様子はありませんでしたから。被害届は当社としては出していません。だってドアはマンション所有ですし、被害ゼロです。そうは言っても一度やられたからには心配なので慌ててセコムを導入しました。

泥棒に入られるというのは、被害がなかったというものの非常に気分悪いです。部屋の風景や、パソコンの機種など、自分しか知らないはずの情報が得体の知れない他人に知れたわけですから。たとえその情報がつまらないものであっても気分悪いです。

せちがない世の中とはいえ、人間社会というのはある程度信頼関係で成り立っています。鍵を壊していいのなら誰でもこわせます。鍵がかかっているということは入らないでくださいということなんです。赤信号の止まれと同じです。鏡でパンツを覗こうと思えば誰でもできます。人を殺そうと思えば誰でもできます。
できることとやってはいけないことは別で、この信頼関係を裏切った人が、犯罪者なんです。

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