筑波メディカルセンター病院(つくば市天久保)の手術ミスで後遺症が残ったとして、つくば市の会社経営、冨田善弘さん(訴訟中の06年に自殺)が病院側に約3500万円の損害賠償を求めた訴訟で、冨田さんの遺族が31日、病院側に約1360万円の支払いを命じた水戸地裁土浦支部判決を不服として、東京高裁に控訴した。
10月20日の1審判決は、冨田さんが99年に同病院で受けた腹腔(ふっくう)鏡による直腸がんの手術にミスを認めた。しかし、判決が「過失がいずれのものか特定できない」として執刀医個人に賠償を認めなかった点について、遺族側は不満だとしていた。【扇沢秀明】
毎日新聞 2008年11月1日 地方版