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【岐阜】

高山市内3病院統合の提言も 地域医療考える集い

2008年11月2日

 地域医療を考える集い「飛騨の医療は今」が一日、高山市の高山市役所市民ホールであり、同市内の久美愛厚生、高山赤十字、高山厚生の三病院と飛騨市民病院の四院長が、医師不足などに苦しむ病院の現状を報告し、地域医療の在り方について意見を交換した。

 飛騨地域医療を考える会が主催。市民や行政、医療関係者ら約百五十人が参加した。

 久美愛厚生の堀明洋院長は「医師は人間」とし、個人や家族、地域住民としての生活基盤を持てるようにすることが必要だと強調。高山赤十字の棚橋忍院長は、救急外来に当たる医師や看護師が強いストレスや長時間労働にさらされていることを指摘し「ありがとうのひと言で医師は頑張れる」と話した。

 飛騨市民の黒木嘉人院長は、富山大の派遣医引き揚げで十二人の常勤医が半分に減り、診療態勢の立て直しに苦闘する現状を説明。高山厚生の市江良康院長は、国の制度改革で同病院の特徴である療養型病床の継続が困難になり、廃院の可能性もあるとした。廃院すると入院患者百人が行き場を失うとして「高山市内の三病院を統合し、療養型病床を造るしか道はない」と提言した。

 (間野丈夫)

 

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