訪日中のチャールズ英皇太子は28日午後、東京都江東区の日本科学未来館(毛利衛館長)で講演し、「現在、金融危機が世界的な関心事だ。しかし気候変動問題から少しでも目を離すことは大変危険である」と述べ、地球温暖化への関心を持続するよう訴えた。
皇太子は「2100年には地球の平均気温が今より6度上昇し、約30億人が水不足に苦しむとの予測がある。太陽光発電などの技術革新、そして森林の保全が必要だ」と指摘し、「木材を輸入する先進国は、途上国の自然保護を手助けする責任がある」と先進国の役割を強調した。
また「必要なのはフゲンジッコウ(不言実行)」と日本語を織り交ぜ、講演を締めくくった。【篠田航一】
毎日新聞 2008年10月29日 東京朝刊
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