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日韓フェリー:モジライン、入港料など2400万円未払い 運航再開に疑問符

 ◇入港料、岸壁使用料、水先料

 韓国・釜山港-北九州市・門司港を結ぶ国際フェリー定期便で、現在は無期限運休中の「MOJI LINE」(モジライン、1万6340トン)が、6月の就航時から入港料と岸壁使用料計約1166万円を北九州市に払っていないことが分かった。水先料も約1263万円が未納で、関門水先区水先人会は今月末までに支払いがない場合、債権保全など法的措置を取る方針。運航会社「C&クルーズ」(本社・釜山市)は無期限運休を発表した今月27日、「再開に向け最善の努力を尽くしている」とコメントしたが、厳しい経営状態がうかがえる。

 モジラインは6月21日~8月24日の間、1日1往復週6便運航していた。北九州市港湾空港局によると、基本的に入港の都度、入港料4万4118円と岸壁使用料16万4217円が必要だが、計56回分(1166万9211円)が一度も支払われていない。同局は「C社の現地代理店から資金状況が苦しく支払えないと説明を受けた。督促しているが、支払う意思はあると聞いている」と説明する。

 一方、関門海峡は一定の大きさ以上の船が出入港する際、水先人の乗船が義務付けられているが、C社はこの水先料もほとんど払っていない。関門水先区水先人会によると、モジラインの水先料は1回13万4416円。未納額は7、8月の94回分、計1263万5104円に上るという。

 同会の下野勝郎会長は「これだけ多額の未納は会の運営に大きな痛手。今月末までに支払いがなければ、法的手続きを取る」と話す。水先約款では一定期間内に水先料が払われなければ水先を拒否することができる。

 C社の現地代理店の代表者は滞納している2400万円超について「必ず払うことになっている」と説明している。【佐藤敬一】

毎日新聞 2008年10月30日 西部夕刊

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