新潟放送局

2008年11月1日 19時10分更新

県央中核病院設置を検討へ


県内でも特に医師不足が深刻だとされる三条市や燕市など県央地域の5つの市町村と新潟県との意見交換会が31日、新潟市で開かれ今後、県央地域に拠点となる中核病院を設置する方向で、具体的に検討する組織を設けることになりました。

意見交換会を行ったのは、県央地域の三条市、加茂市、燕市、田上町、弥彦村の5つの市町村の代表と泉田知事など7人です。県央地域には24時間態勢で患者を受け入れる病院が7つありますが、ベッド数が180から300程度の中規模な病院が多く医師も少ないため、救急患者のおよそ2割は、別の地域に搬送されていて、県央地域の5つの市町村は救命救急医療を担う中核病院の設置を県に要望しています。
会議は非公開で行われましたが、出席者によりますと今後、県央地域に拠点となる中核病院を設置する方向で、具体的に検討する組織を設けるということです。
泉田知事は、「中核病院を設置するという共通認識はできたので、できるだけ早く検討組織を設置したい」と話しています。
県央地域は人口や地理的条件などで分けられる「2次医療圏」ごとの医師の数が現状では131点3人と県内で魚沼地域に次いで2番目に少なく、医師不足対策が必要だと指摘されていました。