竹原市内で唯一の産科がある民間医院が、分娩(ぶんべん)業務を休止していることが三十日、分かった。
市によると、産科医師二人のうち一人が今月中旬、体調を崩して退職したため。産科の診察は継続している。通院中で分娩の予定がある人には希望を聞き、市外の医療機関を紹介している。
医院は約二十年前から市内で唯一、分娩業務を担い、年間約三百人が出産していた。広島県大崎上島町など市外からも通院がある。
市は、県立安芸津病院(東広島市安芸津町)の産科復活を県に求めるなど、市議会と連携して対応策を考えたい、としている。
県によると、県内二十三市町で分娩ができないのは大竹、庄原、江田島市や熊野、坂、大崎上島町などで、竹原市を加えて四市六町となる。(白石誠)
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