来年以降、医療費の内訳が詳細に 国立病院発行で普及期待診察や検査の内容、薬の種類など支払った医療費の詳しい内訳が分かる「レセプト(診療報酬明細書)並み領収書」を発行する病院が今後、増えそうだ。9月から一部病院で実施している国立病院機構が全国146病院で無料発行することを決め、来年以降、順次実施するからで、同機構以外の病院にも広がることが期待されている。 この領収書は、病院や診療所が医療費を健康保険組合などに請求する書類であるレセプトに準じた内容。「医療情報の開示」を求める患者団体などの要望もあり、厚生労働省はベッド数が400床以上あり、診療報酬をオンラインで請求している病院に対し、希望者には発行するよう、4月から義務付けた。 しかし、その他の病院や診療所は発行する義務はなく、患者に十分周知されていないことなどから、実施は一部にとどまる。 現在、医療費の算定は出来高払いが基本。検査や注射の回数が多いほど増え、医療機関の収入も増えるため、過剰な検査や投薬を招きやすいとの指摘がある。レセプト並み領収書では、診療内容が詳しく分かるため、こうした医療費の無駄をなくすことも期待されている。
【共同通信】
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