県立病院(大分市豊饒)に1日正午、「救命救急センター」が置かれ、大分市医師会立アルメイダ病院(同市宮崎)、大分大付属病院(由布市挾間町医大が丘1)に次ぐ県内3番目の第3次救急医療施設に指定される。
県立病院は02年1月に、2次救急医療施設に指定。夜間は内科系と外科系の当直医が1人ずつ当直し、救急対応してきた。昨年5月に「救急部」を新設し、今年10月までに救急医師5人を確保(うち2人は院内からの配置転換)。同部がセンターに衣替えし、従来の2人とは別に1人が当直対応する。日中は3人程度が常駐し、2次救急医療施設から転送された患者に対応する。
センターは旧産科病棟を改修し、心臓疾患患者にも対応したICU(集中治療室)4床、ICUと一般病床の中間的存在であるHCU(高度治療室)8床を新設。脳血管障害、急性心筋こうそく、急性呼吸不全など生命危機の恐れがある患者を受け入れる。
15日午後2時、大分市田室町の大分東洋ホテルで開設記念講演会を開催。山本明彦センター長が「県立病院の目指す救急医療」、この分野の大家、杏林大高度救命救急センターの山口芳裕教授が「救急医療の動向と役割」の題でそれぞれ講演する。無料。県立病院総務課097・546・7117。【梅山崇】
毎日新聞 2008年11月1日 地方版