2008年11月1日 0時57分更新
アスベストによって従業員に健康被害が出たと昨年度、認定された事業所は岡山県内では25の事業所に上ることがわかり、厚生労働省は、事業所の名前を公表して働いていた人からの相談を受け付けることにしています。
厚生労働省は、アスベストが原因で中皮腫や肺がんになったと認められた患者や亡くなった人について働いていた事業所の確認を進め、31日、結果を公表しました。
それによりますと、アスベストによって従業員に健康被害が出たと昨年度、認定された事業所のうち所在地が確認できたのは、全国で883か所の事業所で、このうち岡山県内ではあわせて25の事業所となっています。
この中で県内の市で最も多かったのは、岡山市で9か所、次いで倉敷市が8か所、玉野市が6か所、それに総社市が2か所となっています。
また、県内での被害者はあわせて36人で、事業所で被害が多かったのは、玉野市の三井造船玉野事業所で7人、岡山市のクラレ岡山事業所で4人、総社市のフォセコ・ジャパン・リミテッドの旧岡山工場で3人などとなっています。
これら25か所の事業所のうち、半分近くの12か所の事業所が現在は、廃止されています。
事業所の名前は、厚生労働省のホームページや1日から3日間開設される臨時電話、03ー3595ー3402で確認できます。
また、岡山労働局は、これらの事業所で働いたことがあって健康に不安のある人は、最寄りの労働基準監督署や労災病院などに相談して欲しいと呼びかけています。