2008年11月1日 0時57分更新
国内で初めて生体肺移植を行った岡山市の岡山大学病院で31日、40代の女性に夫の肺の一部を移植する手術が行われ、岡山大学病院の生体肺移植は国内で最も多い50例となりました。
岡山大学病院では31日の朝から、移植チームの医師が手術室に入り、手術を行いました。
患者は中国地方に住む40代の女性で、肺高血圧症という重い肺の病気と診断されて地元の病院で治療を受けていましたが、移植のほかに効果的な治療法がないとして岡山大学病院に入院していました。
肺を提供したのは患者の夫で、片側の肺の3分の1を摘出し、女性に移植しました。
手術は31日午後8時半ごろ終わり、移植を受けた女性と提供した夫の容体はともに安定しているということです。
岡山大学病院では10年前の平成10年に国内で初めて生体肺移植を行い、症例を積み重ねて今回で国内で最も多い50例目の手術となりました。
手術後の記者会見で、移植チームの医師は「10年で、国内の半分以上の症例を手がけることができ、順調に進んできた。」と述べました。
その上で、「健康な人にメスを入れる生体肺移植は本来は避けなければいけない治療法だ。日本でも脳死からの臓器提供が増えれば生体肺移植はおのずと減ってくると思うし、そうあるべきだと思う」と話しました。