ダライ・ラマ特使と中国が対話 自治など原則論で対立【北京31日共同】チベット亡命政府を事実上率いるチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世の特使と中国当局による今年3回目の対話が31日、北京で始まったもようだ。 これまでの対話でチベット自治区の「高度な自治」を求めるダライ・ラマ側と、拒否する中国側とは原則論でまったくかみ合わず、今回の対話でも歩み寄る可能性はほとんどない。特使は30日に北京に到着、約5日間滞在する。 かつて独立要求を掲げたこともあるダライ・ラマは1980年代後半、自治権拡大の穏健路線に転換。2002年から昨年まで6回実施した対話でもダライ・ラマ側は同様に主張したが、要求は事実上の独立につながると受け止める中国側が取り合わなかった。 今年3月のチベット暴動以降に再開した対話では、暴動をめぐり「中国政府による抑圧への住民の不満の表れ」とするダライ・ラマ側と「ダライ勢力の画策」とする中国側が真っ向から対立。
【共同通信】
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